2026年8月03日

はじめに
東松原・明大前・新代田など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修です。
健康診断で、
・LDLコレステロールが高い
・中性脂肪が高い
・HDLコレステロールが低い
・脂質異常症の疑いがある
と指摘されていませんか?
脂質異常症は、
多くの場合、自覚症状がありません。
しかし、
放置すると動脈硬化が進み、
心筋梗塞や脳梗塞につながる
可能性があります。
今回は、LDLコレステロールや
中性脂肪の基準値と、
内科を受診する目安について
わかりやすく解説します。
脂質異常症とは?
脂質異常症とは、血液中の
コレステロールや中性脂肪が
基準から外れている状態です。
主に確認する項目は、
・LDLコレステロール
・HDLコレステロール
・中性脂肪(トリグリセライド)
・non-HDLコレステロール
の4つです。
以前は「高脂血症」と
呼ばれることもありました。
しかし、HDLコレステロールは
低いことが問題になるため、
現在は「脂質異常症」という名称が
一般的に使われています。
LDLコレステロールとは?
LDLコレステロールは、
一般に「悪玉コレステロール」と
呼ばれています。
LDLが血液中に増え過ぎると、
血管の壁にたまり、
動脈硬化を進める
原因になります。
一般的な診断基準は、
次のとおりです。
・140mg/dL以上:高値
・120~139mg/dL:境界域
140mg/dL以上の場合は、
高LDLコレステロール血症と
判断されます。
ただし、LDLコレステロールの
目標値は全員が同じではありません。
高血圧や糖尿病、喫煙、
慢性腎臓病などの有無によって、
目標値や治療方針が異なります。
HDLコレステロールとは?
HDLコレステロールは、
一般に「善玉コレステロール」と
呼ばれています。
体内の余分なコレステロールを
肝臓へ戻す働きがあります。
40mg/dL未満の場合は、
低HDLコレステロール血症と
判断されます。
HDLが低くなる原因には、
・運動不足
・肥満
・喫煙
・中性脂肪の上昇
などがあります。
HDLだけでなく、
LDLや中性脂肪と合わせて
評価することが大切です。
中性脂肪の基準は?
中性脂肪は、
トリグリセライドまたは
TGとも呼ばれます。
一般的な診断基準は、
次のとおりです。
・空腹時:150mg/dL以上
・随時:175mg/dL以上
中性脂肪は、食事や飲酒の影響を
受けやすい項目です。
健診前に食事をしていた場合や、
前日に飲酒していた場合は、
一時的に高くなることがあります。
中性脂肪が高い場合は、
採血時の食事状況を確認し、
必要に応じて空腹時採血で
再検査を行います。

コレステロールが高くなる原因
脂質異常症は、
食生活だけで起こるわけではありません。
主な原因には、
・食べ過ぎや体重増加
・運動不足
・飲酒や喫煙
・糖尿病
・甲状腺機能低下症
・腎臓病
・遺伝的な体質
などがあります。
特に中性脂肪は、
甘い物や清涼飲料水、お酒、
炭水化物の取り過ぎでも
上昇しやすくなります。
「脂っこい物を控えているから大丈夫」
とは限りません。
数値が高い場合は、
生活習慣だけに原因を決めつけず、
ほかの病気が影響していないかを
確認することも大切です。
放置するとどうなる?
脂質異常症には、
ほとんど自覚症状がありません。
そのため、
「体調は悪くないから大丈夫」
「来年の健診まで様子を見よう」
と放置してしまう方もいます。
しかし、症状がないまま
動脈硬化が進行することがあります。
その結果、
・心筋梗塞
・狭心症
・脳梗塞
・末梢動脈疾患
などにつながる可能性があります。
特に、高血圧や糖尿病、
喫煙習慣が重なる場合は、
動脈硬化性疾患のリスクが
さらに高くなるため注意が必要です。

数値が高いと、すぐ薬が必要?
LDLコレステロールが高くても、
全員がすぐに薬を飲むわけではありません。
治療の必要性は、
・年齢や性別
・血圧や血糖値
・喫煙歴
・腎機能
・心筋梗塞や脳梗塞の既往
・家族歴
などをもとに総合的に判断します。
まずは生活習慣の改善に取り組み、
数値の変化を確認しながら
治療方針を決めることがあります。
ただし、
心筋梗塞や脳梗塞の既往がある方、
糖尿病や慢性腎臓病がある方は、
より厳格な管理が必要です。
基準値を超えたからといって、
必ず薬が必要とは限りません。
ご自身の動脈硬化リスクを確認し、
適切な治療を検討することが大切です。
生活習慣で改善するには?
脂質異常症の改善には、
・肉の脂身や加工肉を控える
・魚や大豆製品を取り入れる
・野菜、海藻、きのこ類を食べる
・甘い飲み物を控える
・飲酒量や頻度を見直す
・適度な運動を続ける
・適正体重を目指す
・禁煙する
などが基本です。
極端な食事制限をする必要はありません。
LDLコレステロールと中性脂肪では、
改善のポイントが異なることもあります。
健診結果を確認しながら、
無理なく続けられる方法を選ぶことが
大切です。
内科を受診する目安

次のような場合は、
一度、内科へご相談ください。
・LDLコレステロールが140mg/dL以上
・中性脂肪が基準値以上
・HDLコレステロールが40mg/dL未満
・数値が年々上昇している
・高血圧や糖尿病、喫煙習慣がある
・若い頃からLDLが高い
・家族に若年で心筋梗塞を発症した方がいる
・健診で「再検査」「要受診」と判定された
特に、未治療時の
LDLコレステロールが180mg/dL以上で、
若い頃から高値が続く場合は、
家族性高コレステロール血症の
可能性があります。
ただし、LDLの数値だけで
確定するわけではありません。
家族歴やアキレス腱の肥厚なども含めて
総合的に診断します。
まとめ
脂質異常症は、
自覚症状がほとんどなくても
動脈硬化を進めることがあります。
治療の必要性は数値だけでなく、
高血圧や糖尿病、喫煙歴、家族歴などを
含めて判断します。
健康診断で異常を指摘されたら放置せず、
再検査や生活習慣の改善について
内科へご相談ください。
東松原・明大前・新代田で健診結果が気になる方へ

東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニックでは、
コレステロールや中性脂肪、
血圧、血糖値、肝機能など、
健康診断後のご相談に
対応しています。
健診結果をお持ちいただければ、
必要な再検査や治療について
わかりやすくご説明します。
「薬が必要なのか知りたい」
「まずは生活習慣から改善したい」
という段階でも、
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
