右上腹部が痛い原因とは?|胆石・胆のう炎・肝臓の病気と受診の目安【医療コラム第79回】

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右上腹部が痛い原因とは?|胆石・胆のう炎・肝臓の病気と受診の目安【医療コラム第79回】

右上腹部が痛い原因とは?|胆石・胆のう炎・肝臓の病気と受診の目安【医療コラム第79回】

2026年3月15日

右上腹部が痛い原因とは?|胆石・胆のう炎・肝臓の病気と受診の目安【医療コラム第79回】

はじめに

当院ホームページをご覧の皆さまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

外来では、

・右上腹部が痛い
・右の肋骨の下あたりが痛む
・食後に右側のお腹が痛くなる
・痛みが背中や肩へ広がる
・発熱や吐き気を伴っている

といったご相談をいただきます。

右上腹部の痛みには、
胆石や胆のう炎のほか、

肝臓、胆管、十二指腸、
膵臓などの病気が関係する場合があります。

今回は、右上腹部が痛む主な原因と、
検査や受診の目安を解説します。

右上腹部にある主な臓器

右上腹部には、

・肝臓
・胆のう
・胆管
・十二指腸
・膵臓の一部
・大腸の一部

などがあります。

そのため、痛む場所だけで
原因を特定することはできません。

食事との関係や痛みの続く時間、
発熱、嘔吐、黄疸などの有無が
原因を考える手がかりになります。

右上腹部が痛い主な原因

胆石症

胆石とは、胆のうや胆管に
石ができる病気です。

胆のう内に胆石があっても、
症状が現れない方もいます。

一方、胆石によって
胆汁の流れが妨げられると、

・右上腹部からみぞおちの痛み
・脂っこい食事の後の痛み
・右の背中や肩へ広がる痛み
・吐き気、嘔吐

などが現れることがあります。

痛みが一度治まっても、
繰り返す場合はご相談ください。

急性胆のう炎

胆のうの出口に胆石が詰まるなどして、
胆のうに炎症が起こる病気です。

・持続する右上腹部痛
・発熱
・吐き気、嘔吐
・食欲低下

などがみられます。

胆石発作よりも痛みが長く続き、
時間とともに強くなる場合があります。

炎症の程度によっては、
入院や手術が必要です。

急性胆管炎

胆管に石が詰まるなどして
胆汁の流れが悪くなり、

細菌感染を起こした状態です。

右上腹部痛に加えて、

・発熱や悪寒
・皮膚や白目が黄色くなる
・尿が濃い褐色になる

などが現れることがあります。

重症化する場合があるため、
発熱と黄疸を伴う腹痛は
速やかな受診が必要です。

肝臓の病気

肝臓は病気があっても、
症状が現れにくい臓器です。

脂肪肝や慢性肝炎は、
健診の血液検査や腹部エコーで
初めて見つかることもあります。

肝炎や肝臓の腫れ、肝腫瘤などで、
右上腹部の重さや違和感を
感じる場合があります。

肝機能異常を指摘されている場合は、
腹痛との関係も含めて確認します。

胃・十二指腸の病気

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などでも、
みぞおちから右上腹部にかけて
痛みを感じることがあります。

胸やけ、胃もたれ、吐き気、
空腹時や夜間の痛みを伴う場合は、

胃カメラで食道・胃・十二指腸を
確認することがあります。

膵炎など膵臓の病気

みぞおちから右上腹部の強い痛みが
背中まで広がる場合は、

膵炎など膵臓の病気も考えます。

強い痛みが続く、
繰り返し吐いて水分を取れない場合は、

様子を見続けず
医療機関を受診してください。

受診時に確認したいこと

可能であれば、次の点を
確認しておきましょう。

・いつから痛むか
・食後に悪化するか
・痛みが続く時間
・背中や肩へ広がるか
・発熱や嘔吐の有無
・黄疸や尿の色の変化
・過去に胆石を指摘されたか

ただし、痛みが強い場合は
記録より受診を優先してください。

どのような検査をする?

症状や診察結果に応じて、

・血液検査
・腹部エコー
・胃カメラ
・腹部CT、MRI

などを検討します。

腹部エコーでは、胆石や胆のうの腫れ、
胆のう壁の厚み、胆管の拡張、

肝臓の状態などを確認します。

胃や十二指腸の病気が疑われる場合は、
胃カメラを検討します。

CTやMRIなどの精密検査や、
入院治療が必要と判断した場合は、

対応可能な医療機関へ
速やかにご紹介します。

速やかな受診が必要な症状

次のような場合は、
速やかに医療機関を受診してください。

・突然の強い腹痛
・強い痛みが続いている
・発熱や悪寒を伴っている
・皮膚や白目が黄色い
・繰り返し吐いて水分を取れない
・お腹が硬く、動くと強く痛む
・冷や汗、ふらつき、意識の変化がある

症状が強い場合や夜間・休日は、
救急受診も検討してください。

まとめ

右上腹部の痛みには、

胆石症、胆のう炎、胆管炎、
肝臓、胃・十二指腸、

膵臓などの病気が
関係している場合があります。

痛む場所だけで自己判断せず、
症状を繰り返す場合は
消化器内科へご相談ください。

特に発熱や黄疸、
強い持続痛を伴う場合は、

様子を見続けず
速やかに受診しましょう。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了

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