痔核|東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック|東松原駅の内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

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痔核

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痔核とは?

痔核

肛門は「括約筋」と、その内側でクッションの役割を果たす静脈叢(毛細血管の集まり)で便を漏れにくくしています。
**痔核(いぼ痔)**は、この静脈叢がうっ血してこぶ状に膨らんだ状態で、痔のなかで最も一般的です。

内痔核

歯状線より内側(直腸側)にできる。初期は痛みがなく出血のみが多い。進行すると 脱出(脱肛) する。

外痔核

歯状線より外側(肛門側)にでき、痛みを伴いやすい。血栓性外痔核は突然の強い痛みやしこりを生じる。

嵌頓痔核

脱出した内痔核が締め付けられ、強い腫れと激痛を起こす緊急状態。

なりやすい原因・悪化因子

  • 便秘で強くいきむ/下痢が多い
  • 長時間の座り仕事・立ち仕事、重い物を持つ作業
  • 妊娠・出産、冷え
  • アルコールや香辛料の摂りすぎ
  • トイレでの長居(スマホなど)・不規則な生活

主な症状

  • 出血:便や紙に鮮血、便器が赤く染まる
  • 脱出:排便時に出てくる/指で戻す必要がある
  • 痛み・腫れ・しこり(外痔核・血栓性外痔核)
  • 残便感・かゆみ・分泌物

注意:出血=すべて痔とは限りません。大腸ポリープ・大腸がん・炎症性腸疾患でも出血します。必ず原因を確認しましょう。

診断(まず原因を見極めます)

1

問診

痛み・出血・脱出の程度、排便習慣、服薬(抗凝固薬など)

2

視診・触診・肛門鏡

痔核の位置・大きさ・炎症や血栓の有無

3

大腸内視鏡検査

血便の原因が本当に痔かを確認。ポリープや大腸がんの除外が重要です。

治療の全体像

症状・重症度・生活背景に合わせて 保存療法 → 外来処置 → 手術 の順に検討します。
(当院で対応可能な治療/専門病院をご紹介する治療については来院時にご説明します。)

1)保存療法(まずここから)

  • 生活指導:便秘・下痢の是正、トイレは5分以内、温浴、長時間同一姿勢を避ける
  • 食事:食物繊維・水分摂取、アルコール/香辛料を控える
  • 薬物療法:坐薬・注入軟膏・内服薬(痛み・腫れ・出血の緩和)、便をやわらかくする薬

2)外来でできる処置(日帰り・切らない)

  • ALTA硬化療法(ジオン注射)
    内痔核に薬液を注射して出血・脱出を改善。痛みが少なく日帰り可能。
    ※外痔核には適応外。医師の資格・経験が必要。
  • ゴム輪結紮療法
    内痔核の根元を輪ゴムで縛って壊死・脱落させる。麻酔不要。

3)手術(根治性を重視)

  • 痔核結紮切除術(LE):標準的で根治性が高い。
  • ハイブリッド術(LE+ALTA):外痔核を切除、内痔核はALTAで併用。
  • 血栓性外痔核:激痛が強い場合、発症早期は血栓除去術を検討。

受診の目安(こんな時はすぐ相談)

  • 出血を繰り返す/便器が赤く染まる
  • 脱出して指で戻す・戻らない
  • 激しい痛み・発熱・腫れ(血栓性外痔核・嵌頓痔核の可能性)
  • 便潜血陽性と言われた
  • 40歳以上で初めての出血/家族に大腸がんがある

よくある質問(FAQ)

便に血がつきます。痔だと思うのですが様子を見ても大丈夫?

痔と大腸がんは併存することもあります。まずは大腸内視鏡で原因確認をおすすめします。

注射やゴム輪で治らなかったら?

症状や形態により最適な術式が異なります。切除術やハイブリッド術を含め、より根治性の高い治療をご提案します。

仕事を休めません。日帰りは可能?

保存療法やALTA硬化療法・ゴム輪結紮療法は日帰りが可能です。痔核切除術も一部は日帰り対応できますが、症状・生活背景により入院が望ましい場合もあるため、まずはご相談ください。

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