
潰瘍性大腸炎外来
潰瘍性大腸炎外来
私はこれまで、大学病院・総合病院で潰瘍性大腸炎を中心とした炎症性腸疾患(IBD)の診療に携わってきました。
患者さまからよく耳にするのは…
こうした理由で受診が遅れ、症状が悪化するケースを何度も見てきました。
そこで私は、もっと身近で通いやすいIBD外来をつくりたいと考えました。
当院は京王井の頭線・東松原駅から徒歩1分とアクセス良好で、
にも対応し、ライフスタイルに合わせた通院が可能です。
潰瘍性大腸炎は、定期的な通院と検査を続けることでコントロールできる病気です。だからこそ「受診しやすい環境」を整えることが、患者さまの健康を守る第一歩になると考えています。
これまでの経験を活かし、世田谷区・京王井の頭線沿線で潰瘍性大腸炎を気軽に相談できる外来を立ち上げました。どうぞお気軽にご相談ください。
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる炎症性腸疾患(IBD)です。炎症は直腸から始まり、途切れず連続して口側(上流)へ広がるのが典型的で、粘膜にびらん・潰瘍が生じます。症状は再燃(悪化)と寛解(落ち着く)を繰り返すのが特徴です。日本では「指定難病」に位置づけられ、患者数は増加傾向(2023年:推定約316,900人)とされています。
症状の経過(回数・血便の程度・腹痛・発熱・体重変化・服薬歴)
治療の目的は症状の改善(臨床的寛解)と粘膜治癒の達成・維持です。
治療は、寛解導入療法(症状を抑える治療)と寛解維持療法(再発を防ぐ治療)で異なります。
病変範囲・重症度・既往治療歴・合併症リスクを踏まえて段階的に選択します。
白血球除去(LCAP)/顆粒球・単球除去(GMA)は、ステロイドなどで十分な効果が得られない活動期UCに対して日本で用いられてきた治療選択肢です。副作用が比較的少ないことが報告されています(適応は個別に判断)。
大量出血、穿孔、毒性巨大結腸症、難治例、がん・高度異型の出現などでは手術を検討します。消化器外科と連携し最善の治療を選びます。
「ただの下痢かも」「恥ずかしくて相談しにくい」—そのお気持ちは自然です。でも、早めの受診が早い回復と将来の合併症予防につながります。気になる症状が続く方は、お一人で悩まず当院へご相談ください。
消化器・内視鏡専門医による診療
院長は大学病院・総合病院で炎症性腸疾患(IBD:潰瘍性大腸炎やクローン病)の診療に長年携わってきました。症状の評価から治療方針の決定まで、ガイドラインに基づいた最新の治療を提供します。
正確な診断と丁寧な経過観察
潰瘍性大腸炎は病状の活動性を正しく把握することが重要です。当院では血液検査・便検査に加え、大腸内視鏡検査を専門医が実施。炎症の範囲や重症度を丁寧に確認し、再燃や合併症の予防に役立てます。
最新治療への対応
潰瘍性大腸炎の治療は多岐にわたります。
患者さまの病状・生活背景に合わせて最適な治療を選択し、必要に応じて大学病院などの専門施設と連携します。
長期的なフォローと合併症予防
潰瘍性大腸炎は慢性疾患のため、再燃と寛解のコントロールが重要です。当院では定期的な内視鏡検査や血液検査を通じて、病気の進行や大腸がんリスクを早期に発見・対処します。
生活面へのサポート
「食事はどうすればいい?」「仕事や学校に支障は?」といった日常生活の不安にも対応します。医療面だけでなく、生活習慣や食事・服薬管理についてもわかりやすくアドバイスします。
通いやすさ・受診のしやすさ
大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、下痢・血便・腹痛などが繰り返し出る病気です。症状は再燃(悪化)と寛解(落ち着く)を繰り返します。
いいえ。感染性腸炎や痔、大腸ポリープなどでも同じ症状が出ます。診断には大腸内視鏡検査や組織検査が必要です。
多くは20~30代で発症しますが、小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症します。
問診・血液検査・便検査で炎症の有無を確認し、大腸内視鏡で炎症の範囲や重症度を直接評価します。組織を一部採取し、病理検査で確定診断します。
鎮静剤を使うことで眠っている間に検査を受けられ、苦痛を大幅に軽減できます。当院でも鎮静下での検査が可能です。
完全に「治る」病気ではありませんが、薬によって炎症を抑え、寛解状態を維持することが可能です。多くの方が通常の生活を送れます。
軽症は5-ASA製剤が中心です。重症ではステロイド、生物学的製剤、免疫調節薬、分子標的薬などを使います。症状に応じて組み合わせます。
薬で効果が出ない場合や、大量出血・穿孔・がん化が疑われる場合に手術が検討されます。
寛解期は特別な制限は不要ですが、活動期は消化の良い食事を心がけ、香辛料やアルコールは控えましょう。
寛解を保ちながら治療を継続すれば、多くの方が安全に妊娠・出産できます。妊娠希望のある方は主治医と相談してください。
寛解期には通常生活が可能です。活動期には症状に合わせて休養が必要な場合もあります。
潰瘍性大腸炎は「指定難病」に認定されており、条件を満たすと医療費助成を受けられます。当院でも申請に必要な診断書を作成します。
薬を自己判断で中断せず、規則正しい生活・ストレス管理・定期的な通院が大切です。
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