2025年12月24日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。
健康診断で、
・γ-GTPが高いと言われた
・お酒を控えるように言われた
・お酒を飲まないのに数値が高い
・症状がないので放置してよいか迷う
という方は少なくありません。

γ-GTPは飲酒の影響で上昇することが
よく知られています。
しかし、脂肪肝や薬剤、
胆石・胆道の病気などでも
高くなることがあります。
結論
γ-GTPが高くても、
必ずしもお酒だけが原因ではありません。
主な原因には、
・飲酒
・脂肪肝
・薬やサプリメント
・胆石や胆管の病気
・B型・C型肝炎
などがあります。
特に、
・毎年高い
・以前より上昇している
・AST・ALTなども高い
・お酒を飲まないのに高い
場合は、自己判断で放置せず
一度原因を確認しましょう。

γ-GTPとは?
γ-GTPは、主に肝臓や胆道に存在する
酵素の一つです。
飲酒の影響や脂肪肝、
胆汁の流れが悪くなった場合などに
上昇することがあります。
ただし、γ-GTPだけでは
原因や病気の重症度を判断できません。
AST、ALT、ALP、ビリルビンなど、
ほかの検査結果と合わせて評価します。

お酒でγ-GTPが高くなる理由
アルコールを継続的に摂取すると、
γ-GTPが作られやすくなり、
血液中の数値が上昇することがあります。
影響には個人差があり、同じ量でも
上がりやすい方と上がりにくい方がいます。
また、休肝日を設けていても、
ほかの日に飲む量が多ければ
肝臓への負担は減りません。
飲酒が原因と考えられる場合は、
量や頻度を見直し、
医師が指定した時期に再検査します。
お酒以外で高くなる原因
脂肪肝
お酒をあまり飲まない方でも、
脂肪肝によってγ-GTPが
上昇することがあります。
体重増加、運動不足、糖尿病、
脂質異常症などが関係します。
痩せている方にも起こるため、
体形だけで否定することはできません。
薬やサプリメント
処方薬、市販薬、漢方薬、
サプリメントや健康食品が
肝機能異常に関係することがあります。
使用しているものは医師へ伝え、
処方薬を自己判断で中止することは
避けてください。
胆石・胆道の病気
胆石や胆管炎などで
胆汁の流れが悪くなると、
γ-GTPやALPが上昇することがあります。
右上腹部やみぞおちの痛み、
発熱、黄疸を伴う場合は注意が必要です。
ウイルス性肝炎など
B型肝炎やC型肝炎などでも、
肝臓の数値が上昇することがあります。
自覚症状がないまま
経過することもあります。
経過観察になることがあるケース
γ-GTPの上昇が軽度で、
ほかの検査に大きな異常がなく、
一時的な原因が考えられる場合は、
医師の判断で生活習慣を見直し、
再検査となることがあります。
ただし、「少し高い」という判断は、
基準値や過去の数値によって異なります。
自己判断で長期間
放置することはおすすめできません。
受診をおすすめする場合
次のような場合は、
内科・肝臓内科へご相談ください。
・γ-GTPが毎年高い
・数値が年々上昇している
・AST・ALT・ALPも高い
・お酒を飲まないのに高い
・脂肪肝を指摘されている
・要受診、要精密検査と判定された
・肝炎ウイルス検査を受けたことがない
症状がなくても、肝臓や胆道の病気を
完全に否定することはできません。
速やかな受診が必要な症状
γ-GTPの上昇に加えて、
・皮膚や白目が黄色い
・尿が濃い褐色になった
・発熱と右上腹部痛がある
・強い倦怠感や食欲不振がある
・繰り返し吐いて水分を取れない
・意識がもうろうとする
場合は、速やかに受診してください。
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。

受診後は何を調べる?
まず、過去の数値、飲酒量、
体重変化、持病、服用中の薬などを
確認します。
必要に応じて、
・γ-GTP、AST、ALT、ALPなどの再検査
・ビリルビン、アルブミン
・B型・C型肝炎ウイルス検査
・血糖、HbA1c、脂質
・腹部エコー
などを行います。
腹部エコーでは、脂肪肝や胆石、
胆管の拡張、肝臓の形などを確認します。
詳しい検査が必要な場合は、
適切な医療機関へご紹介します。
当院の肝臓外来について

当院では、肝臓専門医の院長が、
γ-GTP高値や脂肪肝などを診療しています。
血液検査と腹部エコーにも対応し、
原因に応じて生活習慣や
再検査の時期をご案内します。
「お酒を減らせば大丈夫かな」
「少し高いだけで受診してよい?」
という段階でもご相談いただけます。
健診結果と過去の検査結果があれば、
お持ちください。
まとめ
γ-GTPは飲酒だけでなく、
脂肪肝、薬剤、胆石・胆道疾患、
ウイルス性肝炎などでも上昇します。
大切なのは数値だけを見るのではなく、
原因を確認することです。
高値を繰り返している場合や
以前より上昇している場合は、
内科・肝臓内科へご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
