2025年12月30日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
年末年始は、
・忘年会や新年会が続いた
・普段より飲酒量が増えた
・外食や夜遅い食事が多かった
・短期間で体重が増えた
という方が多い時期です。
「少し飲み過ぎたけれど、
体調は悪くないから大丈夫」
と思っていませんか?

今回は、年末年始に
飲酒量が増えた方へ、
年明けに確認したいことや
受診・再検査の目安を解説します。
結論
年末年始の飲酒後に大切なのは、
一時的な変化なのか、以前から続く
肝機能異常なのかを確認することです。
年明けに、
・γ-GTP、AST、ALTが高かった
・以前より数値が上昇していた
・過去にも肝機能異常を指摘された
・飲酒を控えても改善しない
・脂肪肝や体重増加がある
場合は、内科・肝臓内科へ
ご相談ください。
年末年始に肝臓へ負担がかかる理由
肝臓は、体内に入った
アルコールの分解を担っています。
飲酒量が多い日や
連日の飲酒が続くと、
アルコールの処理が連日続き、
肝臓への負担が重なることがあります。
さらに、年末年始は、
・食べ過ぎ
・脂質や糖分の取り過ぎ
・運動不足
・睡眠不足
・体重増加
も重なりやすい時期です。
飲酒だけでなく、
食生活や体重の変化も
肝機能に影響します。

飲み過ぎた後に確認したいこと
飲酒量が増えていなかったか
お酒の種類だけでなく、
飲んだ量と日数を確認します。
休肝日があっても、
ほかの日の飲酒量が多ければ、
肝臓への負担が
十分に減らないことがあります。
体重が増えていないか
短期間の体重増加には、
食べ過ぎや運動不足が関係します。
もともと脂肪肝がある方では、
飲酒と体重増加が重なることで、
肝機能の数値が
悪化することがあります。
以前から異常がなかったか
今回初めて高くなったのか、
毎年高値が続いているのかで
必要な対応は異なります。
今回の健診結果だけでなく、
過去の結果とも比較しましょう。
年末年始明けの検査結果で確認したいこと
年末年始明けの検査では、
γ-GTP・AST・ALTの数値だけでなく、
・どの項目が高いか
・以前より上昇しているか
・飲酒前から異常があったか
を確認します。
γ-GTPは飲酒の影響を
受けやすい一方、
脂肪肝や薬剤、
胆石・胆道の病気などでも
上昇することがあります。
一つの数値だけで
「お酒が原因」と
判断することはできません。
各数値の詳しい意味は、
次のコラムもご覧ください。
▶ 第10回:健診でAST・ALT・γ-GTPが高いと言われたら
年明けに受診したいケース
次に当てはまる場合は、
症状がなくてもご相談ください。
・ALTが30U/Lを超えている
・γ-GTPの高値を繰り返している
・ASTやALTも一緒に高い
・以前より明らかに悪化している
・脂肪肝を指摘されている
・要受診、要精密検査と判定された
・飲酒を控えても高値が続いている
数値の高さだけでなく、
持病や過去の検査結果を含めて
総合的に判断します。
再検査はいつ受ける?
再検査の時期は、数値の高さや
症状によって異なります。
緊急性が低い場合は、
飲酒量や食生活を見直したうえで、
医師が指定した時期に
再検査を行います。
数値が改善すれば、
飲酒や生活習慣の影響が
考えられます。
高値が続く場合は、
飲酒以外の原因も調べます。
「お酒を控えたから大丈夫」と
自己判断で終わらせず、
実際に数値が改善したか
確認することが大切です。

速やかな受診が必要な症状
飲酒後に、または
肝機能異常を指摘されている方で、
・皮膚や白目が黄色い
・尿が濃い褐色になった
・発熱と右上腹部痛がある
・強い倦怠感や食欲低下がある
・繰り返し吐いて水分を取れない
・意識がもうろうとする
場合は、速やかに
医療機関を受診してください。
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。
当院の肝臓外来について

当院では、肝臓専門医の院長が、
・年末年始に飲酒量が増えた
・健診で肝機能異常を指摘された
・飲酒を控えても数値が下がらない
・脂肪肝や体重増加が気になる
といったご相談に対応しています。
必要に応じて血液検査や
腹部エコーを行い、
一時的な変化か、継続的な管理が
必要な状態かを判断します。
まとめ
年末年始に飲酒量や食事量が増えると、
肝機能の数値が悪化することがあります。
大切なのは、飲酒を控えるだけで終わらせず、
医師が指定した時期に再検査し、
数値が改善したか
確認することです。
「年末年始に飲み過ぎた」
「症状はないけれど数値が心配」
という段階でも大丈夫です。
健診結果と過去の検査結果をお持ちのうえ、
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
