2026年3月13日

はじめに
当院ホームページをご覧の皆さまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
外来では、
・みぞおちが痛い
・食後に胃が重くなる
・空腹時にキリキリ痛む
・痛みを何度も繰り返す
・胃薬を飲んでも改善しない
といったご相談をいただきます。
みぞおちの痛みには、胃だけでなく、
胆のうや膵臓などの病気が
関係していることもあります。
今回は、主な原因と
胃カメラを考える目安を解説します。
結論
みぞおちの痛みには、
・胃炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・機能性ディスペプシア
・胆石、胆のう炎
・膵炎
などが関係することがあります。
痛みを繰り返す場合や、
胃薬を飲んでも改善しない場合は、
消化器内科を受診し、
必要に応じて胃カメラなどを検討します。
みぞおちとは?

みぞおちは、胸の骨の下にある
上腹部の中央付近です。
医学的には
「心窩部」と呼ばれます。
この周辺の痛みには、
・食道
・胃、十二指腸
・胆のう、胆管
・膵臓
などが関係する場合があります。
まれに心臓など、
消化器以外の病気が
原因になることもあります。
みぞおちが痛む主な原因
胃炎
胃の粘膜に炎症が起こった状態です。
ピロリ菌感染、飲酒、
痛み止めの一部、食べ過ぎなどが
関係する場合があります。
みぞおちの痛みのほか、
胃もたれや吐き気を伴うことがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が
深く傷ついた状態です。
食後や空腹時、夜間などに
痛みが現れることがあります。
ただし、痛むタイミングだけで
病気を区別することはできません。
出血すると、吐血や
黒いタール状の便が
みられる場合があります。
▶ 関連コラム
医療コラム第89回:胃潰瘍とは?|みぞおちの痛み・黒い便の原因と受診の目安
逆流性食道炎
胃酸などが食道へ逆流し、
炎症や症状を起こす病気です。
胸やけ、酸っぱいものが上がる感じ、
のどの違和感などがみられます。
▶ 関連コラム
機能性ディスペプシア
胃カメラで潰瘍などが
見つからないにもかかわらず、
みぞおちの痛みや胃もたれが
続く病気です。
胃の動きや知覚過敏などが
関係すると考えられています。
・食後の胃もたれ
・少量で満腹になる
・みぞおちの痛みや灼熱感
などが代表的な症状です。
▶ 関連コラム
胆石・胆のう炎
脂っこい食事の後に、
みぞおちから右上腹部が
痛むことがあります。
痛みが右の背中や肩へ
広がる場合もあります。
発熱、嘔吐、黄疸を伴う場合は、
速やかな受診が必要です
▶ 関連コラム
膵炎など膵臓の病気
みぞおちの強い痛みが
背中まで広がる場合は、
膵炎など膵臓の病気も考えます。
強い痛みや繰り返す嘔吐がある場合は、
様子を見続けず受診してください。
痛むタイミングも確認しましょう
診察では、次の点が
原因を考える手がかりになります。
・食前、食後のどちらに痛むか
・脂っこい食事と関係するか
・背中や肩まで痛むか
・痛みが続く時間
・胸やけや吐き気の有無
可能であれば、症状が起きた時間や
食事内容を記録しておきましょう。
ただし、痛みが強い場合は
記録より受診を優先してください。
胃カメラを考えたいサイン
次のような場合は、
胃カメラについてご相談ください。
・みぞおちの痛みを繰り返す
・胃薬を飲んでも改善しない
・胸やけや吐き気が続く
・食欲低下が続いている
・少量の食事で満腹になる
・飲み込みにくさやつかえ感がある
・ピロリ菌を指摘されたことがある
・胃潰瘍などの既往がある
・血縁者に胃がんの方がいる
胃カメラでは、食道・胃・十二指腸を
直接観察できます。
炎症、潰瘍、ポリープ、
腫瘍などを確認し、
病変が疑われる場合は、
必要に応じて組織検査を行います。

胃カメラ以外の検査が必要なことも
胃カメラでは、胆のうや膵臓を
直接観察することはできません。
症状に応じて、
・血液検査
・腹部エコー
・腹部CT
などを検討します。
すべての方に、すべての検査が
必要なわけではありません。
速やかな受診が必要な症状
次の症状がある場合は、
速やかに医療機関を受診してください。
・吐血した
・黒いタール状の便が出た
・突然の強い腹痛
・強い痛みが続いている
・吐いて水分を取れない
・発熱や黄疸を伴う
・胸痛、息苦しさ、冷や汗がある
・意識がもうろうとする
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。
当院の胃カメラについて

当院では、
・鼻から行う経鼻内視鏡
・口から行う経口内視鏡
・鎮静剤を使用した胃カメラ
・必要に応じた組織検査
・ピロリ菌の検査と除菌治療
に対応しています。
鎮静剤の効き方や
苦痛の感じ方には個人差があります。
症状や体調、ご希望を確認し、
検査方法をご案内します。
まとめ
みぞおちの痛みには、
胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、
機能性ディスペプシア、
胆のう・膵臓の病気などが
関係する場合があります。
症状を繰り返す場合や、
胃薬を飲んでも改善しない場合は、
自己判断で様子を見続けず、
消化器内科へご相談ください。
胃カメラが必要か分からない段階でも
受診して大丈夫です。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
