医療コラム第48回:潰瘍性大腸炎の治療薬は何種類ある?|5-ASA・ステロイド・生物学的製剤の違いを専門医が解説|東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック|東松原駅の内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

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医療コラム第48回:潰瘍性大腸炎の治療薬は何種類ある?|5-ASA・ステロイド・生物学的製剤の違いを専門医が解説

医療コラム第48回:潰瘍性大腸炎の治療薬は何種類ある?|5-ASA・ステロイド・生物学的製剤の違いを専門医が解説|東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック|東松原駅の内科・内視鏡内科・消化器内科・肝臓内科

2026年2月13日

医療コラム第48回:潰瘍性大腸炎の治療薬は何種類ある?|5-ASA・ステロイド・生物学的製剤の違いを専門医が解説

はじめに

東松原・明大前・永福町・浜田山・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。

・潰瘍性大腸炎と診断され、薬が不安
・ステロイドや生物学的製剤と聞いて心配
・どの薬をどれくらい続けるのか知りたい

このようなご相談は少なくありません。

潰瘍性大腸炎は、
適切な薬を使うことで症状をコントロールし、
日常生活を維持できる病気です。

今回は、
潰瘍性大腸炎の治療薬の種類と特徴を
わかりやすく解説します。

※潰瘍性大腸炎という病気について詳しく知りたい方は
👉 医療コラム第42回:潰瘍性大腸炎とは?下痢・血便が続く方へ――IBSとの違いと検査の目安|

潰瘍性大腸炎の治療の基本(寛解導入と寛解維持)

治療の目的は大きく2つです。

・炎症を抑えて症状を改善する(寛解導入)
・再燃を防ぎ、安定した状態を保つ(寛解維持)

潰瘍性大腸炎の治療では、
腸の炎症をしっかり抑え、再燃を防ぐこと
がとても重要です。

そのために、
病状に応じて薬を使い分けます。

潰瘍性大腸炎の主な治療薬は4種類

潰瘍性大腸炎の治療で使われる代表的な薬は次の4つです。

1.5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤
2.ステロイド
3.免疫調節薬
4.生物学的製剤・新規分子標的薬

それぞれ役割が異なります。

5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤 (基本となる薬)

メサラジンなどが代表的な薬です。

⭐特徴
・腸の炎症を抑える
・軽症〜中等症でよく使われる
・再燃予防として長く続けることが多い

副作用が比較的少なく、
多くの患者さんが最初に使用する薬です。

ステロイド(炎症が強いときに使用)

⭐特徴
・強い炎症を短期間で抑える
・症状が強いときに使用
・長期間は使用しない

必要な期間だけ適切に使うことで、
安全に治療できます。

免疫調節薬(再燃を防ぐための治療)

アザチオプリンなどが代表的です。

⭐特徴
・免疫の働きを調整する
・再燃を繰り返す場合に使用される
・長期的なコントロールを目的とする

効果が出るまでに時間がかかることがありますが、
安定した状態を保つために重要な薬です。

生物学的製剤・新しい治療(従来の治療で効果が不十分な場合)

近年、治療の選択肢が大きく広がっています。

代表的な治療には次のようなものがあります。

・抗TNF-α抗体
・抗α4β7インテグリン抗体
・抗IL-12/23抗体
・抗IL-23抗体

さらに近年では

・JAK阻害薬(内服薬)
・S1P受容体調節薬(内服薬)

などの新しい治療も登場しています。

⭐特徴
・炎症の原因となる物質をピンポイントで抑える
・治療効果が高い
・長期的に安定する方も多い

これらの薬は、
炎症に関わる免疫の働きを選択的に抑えることで、
従来の治療で効果が不十分な方にも有効な場合があります。

どの薬を選ぶの?(重症度によって治療が変わります)

治療薬は次のような点を考慮して決めます。

・炎症の強さ
・炎症の範囲
・これまでの経過
・生活スタイル

同じ潰瘍性大腸炎でも、
患者さんごとに最適な治療は異なります。

治療を続けることが大切です

潰瘍性大腸炎は、
症状が落ち着いても炎症が残っていることがあります。

自己判断で薬を中断すると、
再燃する可能性があります。

安定した状態を保つためには、
医師と相談しながら治療を続けることが大切です。

検査と治療を組み合わせることが重要

内視鏡室

治療の効果を確認するためには

・血液検査
・便検査
・大腸カメラ

などを組み合わせて評価します。

※診断や検査については
👉 医療コラム第46回:潰瘍性大腸炎の診断に大腸カメラは必須?検査の流れと注意点

東松原・明大前・永福町・浜田山・下北沢で

潰瘍性大腸炎の治療を受けたい方へ

当院では

・潰瘍性大腸炎の診断
・症状に応じた治療薬の選択
・定期的なフォロー

を行っています。

下痢や血便が続く方、
治療について不安がある方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

適切な治療を行うことで、
日常生活を保ちながら
安定した状態を目指すことができます。

潰瘍性大腸炎は、
適切な治療を続けることで
普通の生活を送れる方が多い病気です。

不安な症状があるときは、
一人で悩まず、早めにご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了

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