2026年8月10日

はじめに
東松原・明大前・永福町・高井戸など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修です。
芸能人や著名人が
大腸がんを公表したという報道を見て、
「自分は大丈夫だろうか」
「大腸がんは予防できるのか」
と不安になったことはありませんか?
国立がん研究センターの統計では、
2023年に約15万4千人が
大腸がんと診断され、
2024年には約5万4千人が
大腸がんで亡くなっています。
大腸がんを完全に防ぐことはできません。
一方で、
生活習慣の見直しや検診によって、
リスクを下げることや早期発見を
目指すことは可能です。
今回は、
大腸がん予防のためにできることと、
便潜血検査・大腸カメラの重要性を
わかりやすく解説します。
大腸がんは早期には症状がないことも
大腸がんで注意したいのは、
早期には自覚症状が少ないことです。
「お腹が痛くないから大丈夫」
「便通はいつもどおりだから大丈夫」
とは限りません。
進行すると、
・血便
・便が細くなる
・便秘や下痢
・残便感
・腹痛やお腹の張り
・貧血
・体重減少
などが現れることがあります。
ただし、血便や便通の変化は、
痔や過敏性腸症候群でも起こります。
症状だけで判断せず、
気になる変化があれば
消化器内科へご相談ください。
▶第39回:大腸がんの初期症状とは?|血便・便が細い・腹痛は要注意
大腸がんは完全に予防できる?
年齢、遺伝的な体質、家族歴など、
自分では変えられない要因もあります。
そのため、生活習慣に気をつけても、
大腸がんを完全に防ぐことはできません。
一方で、生活習慣を見直すことで、
発症リスクを下げられる可能性があります。
大切なのは、
予防と早期発見を
組み合わせることです。
大腸がんの予防のためにできること
1.適度に体を動かす
適度な運動は、
大腸がんのリスク低下と関連します。
激しい運動でなくても、
・歩く時間を増やす
・階段を利用する
・座り続ける時間を減らす
など、日常生活の中で
無理なく体を動かしましょう。
2.適正体重を維持する
肥満、特に内臓脂肪の増加は、
大腸がんのリスクと関連します。
急激な減量ではなく、
食事量や間食を見直し、
継続できる方法で
適正体重を目指しましょう。
3.食事のバランスを整える
野菜、果物、豆類、海藻、
全粒穀物などを取り入れ、
食物繊維を意識しましょう。
一方で、ハムやソーセージなどの加工肉や、
赤身肉に偏った食生活は見直しが必要です。
特定の食品だけを避けるのではなく、
食事全体のバランスを整えましょう。
4.飲酒量を見直す
飲酒は、大腸がんのリスクを
高める要因の一つです。
量や頻度を見直し、
飲まない日を設けることから
始めてみましょう。
5.禁煙する
喫煙は肺がんだけでなく、
大腸がんを含むさまざまながんと
関係しています。
禁煙が難しい場合は、
医療機関へ相談する方法もあります。

40歳から年1回の便潜血検査を
日本では、男女ともに
40歳から年1回の大腸がん検診が
推奨されています。
一般的な検診方法は、
便に混じった目に見えない血液を調べる
便潜血検査です。
症状がない段階で、
大腸がんやポリープを見つける
きっかけになります。
ただし、便潜血検査が陰性でも、
大腸がんを完全に否定できる
わけではありません。
血便や便通の変化がある場合は、
次回の検診を待たずに受診してください。

便潜血が1回でも陽性なら大腸カメラを
便潜血検査が2回のうち、
1回でも陽性だった場合は、
大腸カメラによる精密検査が必要です。
便潜血検査をもう一度行い、
陰性だったから様子を見ることは
おすすめできません。
大腸の病変からの出血は、
毎日起こるとは限らないためです。
大腸カメラでは、
大腸の粘膜を直接観察し、
がんやポリープ、炎症の有無を
確認できます。
▶ 医療コラム第1回:便潜血陽性と言われたら|原因・大腸がんの確率と大腸カメラが必要な理由
ポリープ切除が予防につながることも
大腸がんの一部は、
腺腫と呼ばれる大腸ポリープが
時間をかけて大きくなり、
がんへ変化することで発生します。
将来がん化する可能性のあるポリープを
大腸カメラで発見し、適切に切除することは、
大腸がんの予防につながる
可能性があります。
ただし、すべてのポリープが
がんになるわけではありません。
次回の検査時期は、
ポリープの大きさや数、
病理検査の結果によって異なります。
▶ 医療コラム第5回:大腸ポリープが見つかったら?|治療と再発予防のポイント
大腸カメラを考えたい方
次のような方は、
大腸カメラについてご相談ください。
・便潜血検査で陽性になった
・血便が出たことがある
・家族に大腸がんの方がいる
・以前、大腸ポリープを切除した
・便通の変化が続いている
・原因不明の貧血がある
・体重減少が続いている
便潜血陽性や血便がある場合は、
症状が軽くても
放置しないことが大切です。
まとめ
大腸がんは、早期には
症状がないことも少なくありません。
食事、運動、適正体重、節酒、禁煙は、
大腸がんのリスクを下げるために大切です。
しかし、生活習慣だけで
完全に防ぐことはできません。
40歳から年1回の便潜血検査を受け、
陽性の場合は大腸カメラを受けることが
早期発見につながります。
井の頭線沿線で大腸カメラをご検討の方へ

東松原駅前いけざき内科・
内視鏡クリニックでは、
便潜血陽性、血便、便通異常などの
ご相談に対応しています。
当院では、鎮静剤や炭酸ガス送気など、
検査時の苦痛やお腹の張りに配慮した
大腸カメラを行っています。
便潜血検査が1回だけ陽性だった方や、
症状はないものの検査が気になる方も、
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
