2026年4月01日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
外来では、
・ピロリ菌がいると言われた
・除菌した方がよいか分からない
・薬の副作用が心配
・一度の治療で除菌できる?
・除菌後も胃カメラが必要?
といったご相談をいただきます。
ピロリ菌は、慢性胃炎や胃潰瘍、
胃がんなどと関係する細菌です。
今回は、ピロリ菌の除菌方法や成功率、
副作用、除菌後の注意点について
分かりやすく解説します。
ピロリ菌とは?

ピロリ菌は、胃の粘膜に感染し、
慢性的な炎症を起こす細菌です。
感染が長期間続くと、
・慢性胃炎
・萎縮性胃炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・胃がん
・胃MALTリンパ腫
などに関係する場合があります。
ピロリ菌を除菌することで、
胃潰瘍などの再発を抑え、
将来の胃がんリスクを
下げる効果が期待できます。
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除菌治療の方法
一般的な一次除菌では、
・胃酸を抑える薬(ボノプラザン)
・アモキシシリン(抗菌薬)
・クラリスロマイシン(抗菌薬)
の3種類を、1日2回、
7日間服用します。
これらを組み合わせた薬として、
「ボノサップ」があります。

薬を飲み忘れたり、
途中で中止したりすると、
除菌の成功率が低下する
可能性があります。
決められた回数と期間を守って
服用することが大切です。
除菌治療前に確認すること
除菌薬には抗菌薬が含まれます。
治療を始める前に、
・ペニシリン系抗菌薬のアレルギー
・過去に抗菌薬で副作用が出たことがある
・現在服用している薬
・妊娠、授乳の可能性
・肝臓や腎臓の病気
について医師へお伝えください。
クラリスロマイシンは、
ほかの薬と相互作用を
起こす場合があります。
市販薬やサプリメントを含め、
お薬手帳をお持ちください。
除菌の成功率は?
一次除菌の成功率は、
おおむね80~90%程度です。
多くの方は一度の治療で
除菌成功が期待できます。
ただし、
・ピロリ菌の薬剤耐性
・薬の飲み忘れ
・途中で服用を中止した
・使用する薬の組み合わせ
などによって結果は異なります。
一次除菌で成功しなかった場合は、
抗菌薬の一つを変更して
二次除菌を行います。
一般的な二次除菌では、
クラリスロマイシンの代わりに
メトロニダゾールを使用します。
二次除菌まで行うことで、
多くの方が除菌に成功します。
それでも除菌できなかった場合や、
薬剤アレルギーがある場合は、
治療方法について
専門医療機関への相談を
検討することがあります。
除菌治療の副作用
比較的多い副作用は、
下痢や軟便です。
そのほか、
・味覚の変化
・吐き気
・腹部の不快感
・口内炎
・発疹
などが現れることがあります。
軽い軟便や味覚の変化だけであれば、
自己判断で薬を中止せず、
処方した医療機関へご相談ください。
一方、
・息苦しさ
・顔や唇、のどの腫れ
・全身に広がる発疹
・強い下痢や血便
・強い腹痛
・ぐったりするほどの体調不良
などがある場合は、
服用を中止して速やかに
医療機関を受診してください。
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。
除菌できたか確認しましょう
除菌薬を飲み終えただけでは、
ピロリ菌が消えたか分かりません。
当院では、正確に判定するため、
治療終了後8週間以上空けて
除菌判定を行います。
主に、
・尿素呼気試験
・便中ピロリ菌抗原検査
などを使用します。
胃酸を抑える薬や抗菌薬などが、
検査結果に影響する場合があります。
検査前の休薬については、
自己判断せず医師の指示に
従ってください。
判定を受けないままにせず、
除菌が成功したことを
必ず確認しましょう。
除菌後も胃カメラは必要?
除菌に成功すると、
胃がんの発症リスクを
下げる効果が期待できます。
ただし、除菌前に起きていた
萎縮性胃炎などの変化は残るため、
胃がんのリスクが
完全にゼロになるわけではありません。
特に、
・萎縮性胃炎の範囲が広い
・腸上皮化生がある
・胃がんの治療歴がある
・血縁者に胃がんの方がいる
場合は、定期的な胃カメラが重要です。
検査の間隔は、胃粘膜の状態や
年齢、既往歴などから
個別に判断します。
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当院での対応
当院では、
・胃カメラ
・ピロリ菌検査
・一次・二次除菌治療
・治療終了後8週間以上空けて行う除菌判定
・除菌後の経過観察
に対応しています。

胃カメラは、鼻から行う経鼻内視鏡、
口から行う経口内視鏡のほか、
ご希望や体調に応じて、
鎮静剤を使用した検査にも
対応しています。
鎮静剤の効き方や
苦痛の感じ方には個人差があります。
「ピロリ菌を除菌した方がよい?」
「薬のアレルギーが心配」
「除菌判定を受けていない」
という段階でもご相談ください。
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まとめ
ピロリ菌の感染が確認された場合は、
原則として除菌治療を検討します。
一般的な一次除菌は、
胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を
7日間服用する治療です。
一次除菌の成功率は、
おおむね80~90%程度です。
当院では、治療終了後
8週間以上空けて、
除菌に成功したかを
確認しています。
また、除菌に成功しても
胃がんのリスクはゼロになりません。
医師から案内された間隔で、
定期的に胃カメラを受けましょう。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
