2026年3月11日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
外来では、
・便秘が続いている
・何日も便が出ない
・便秘薬を飲まないと出ない
・大腸カメラを受けた方がよい?
といったご相談をよくお受けします。

便秘は身近な症状ですが、
生活習慣だけでなく、
薬や病気が関係することもあります。
今回は、便秘の主な原因と、
様子を見てよいケース、
受診・検査の目安を解説します。
便秘とは?|回数だけでは判断しません
便秘とは、排便回数が少ないだけでなく、
次のような症状があり、
快適に排便できない状態です。
・便が硬く、出しにくい
・強くいきまないと出ない
・便が残っている感じがする
・出口で詰まる感じがある
毎日排便があっても、
便秘に当てはまることがあります。
一方、毎日出なくても、
便が無理なく出て、
苦痛がなければ問題ない場合もあります。
「何日出ていないか」に加え、
便の硬さや排便時のつらさも大切です。

便秘が続く主な原因
食事や生活習慣
食事量の減少、食物繊維不足、
水分不足、運動不足などが
便秘に関係します。
便意を繰り返し我慢することや、
生活リズムの乱れも原因になります。
ストレスや腸の働きの変化
腸の働きは、
自律神経などの影響を受けています。
ストレスに伴って便通が変化し、
便秘や下痢が起こることもあります。
腹痛を伴い、便秘や下痢を繰り返す場合は、
過敏性腸症候群(IBS)が
関係していることもあります。
薬の影響
一部の血圧薬、抗うつ薬、
鉄剤、医療用麻薬などで、
便秘が起こることがあります。
薬を自己判断で中止せず、
処方した医師に相談してください。
病気の影響
甲状腺機能低下症や糖尿病、
大腸がんなどによる腸の狭窄が
原因となる場合もあります。
ただし、便秘があるからといって、
大腸がんとは限りません。
一般的な小さな大腸ポリープは、
多くの場合、症状を起こしません。
様子を見てよいケースは?
次のような場合は、
まず食事や生活習慣を見直しながら、
短期間、経過を見られることがあります。
・食事量の減少や旅行など、きっかけがある
・症状が軽く、強い腹痛や嘔吐がない
・血便や原因不明の体重減少がない
・食事や水分を普段どおり取れている
ただし、昔からの便秘でも、
つらさを我慢する必要はありません。
症状が続く場合や、
市販薬を繰り返し使っている場合は、
消化器内科へご相談ください。
自宅でできる便秘対策
まずは、無理のない範囲で
次のことを心がけましょう。
・食事を規則的に取る
・水分不足を避ける
・適度に体を動かす
・便意を我慢しない
・朝食後などにトイレの時間をつくる
食物繊維は役立つことがありますが、
急に増やすと、お腹の張りが
強くなる方もいます。
食物繊維や水分を増やすだけで、
すべての便秘が改善するわけではありません。
水分制限がある方は、
主治医の指示に従ってください。
改善しない場合は、
症状に合った便秘薬などを検討します。
受診・検査を考えたいサイン

急に便秘になった
これまでと比べて、
排便回数や便の状態が
明らかに変わった場合はご相談ください。
特に、中高年になって
新たに始まった便秘は、
原因を確認することが大切です。
血便や便潜血陽性がある
便に血が混じる場合は、
痔だけと自己判断しないでください。
健診で便潜血陽性になった場合も、
便秘の有無にかかわらず、
大腸の精密検査が必要です。
原因不明の体重減少がある
食事や運動を変えていないのに
体重が減っている場合や、
貧血を指摘された場合もご相談ください。
便が細い状態が続く
便の細さは、便の硬さや
肛門の状態などでも変わります。
細い便だけで、
大腸がんとは判断できません。
ただし、以前と違う状態が続く場合や、
血便・体重減少などを伴う場合は、
検査を検討します。
強い腹痛・嘔吐がある場合は早急に受診を
強い腹痛や嘔吐があり、
お腹が張って便もガスも出ない場合は、
速やかに医療機関を受診してください。
腸閉塞など、
急いで対応が必要な病気の
可能性があります。
このような場合は、
自己判断で下剤を追加せず、
医師の診察を受けてください。
便秘が続くときの検査|大腸カメラ
便秘がある方全員に、
大腸カメラが必要なわけではありません。
症状の経過や年齢、服薬内容、
大腸がんの家族歴、過去の検査歴などから、
検査の必要性を判断します。
必要に応じて、
血液検査や画像検査、
大腸カメラなどを行います。

大腸カメラでは、
大腸がんやポリープ、炎症などを
確認できます。
ポリープが見つかった場合は、
大きさや形などによって、
その場で切除できることもあります。
ただし、腸の動きや排便機能の問題は、
大腸カメラだけでは
わからないこともあります。
当院へご相談ください

当院では、便秘や腹痛、
お腹の張りなどを診療しています。
便の回数や硬さ、症状が始まった時期、
服用中の薬などを確認し、
必要な検査や治療をご案内します。
便秘薬を使用している方は、
市販薬も含め、
薬の名前をお知らせください。
まとめ
便秘は、排便回数だけでなく、
便の硬さや出しにくさも含めて考えます。
軽い一時的な便秘は、
生活習慣の見直しで
改善することがあります。
一方、急な便通の変化、血便、
原因不明の体重減少がある場合は、
早めにご相談ください。
長く続く便秘も、
「体質だから」と我慢せず、
消化器内科で相談しましょう。
【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
