腹痛の場所から考えられる原因は?|どこが痛いと何の病気?受診の目安を解説【医療コラム第80回】

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腹痛の場所から考えられる原因は?|痛む部位別の病気と受診の目安【医療コラム第80回】

腹痛の場所から考えられる原因は?|どこが痛いと何の病気?受診の目安を解説【医療コラム第80回】

2026年3月16日

腹痛の場所から考えられる原因は?|痛む部位別の病気と受診の目安【医療コラム第80回】

はじめに

当院ホームページをご覧の皆さまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修です。

外来では、

・みぞおちが痛い
・右側や左側だけが痛む
・下腹部痛が続いている
・痛む場所が移動した
・どこを受診すればよいか分からない

といったご相談をいただきます。

腹痛の場所は、原因を考える
重要な手がかりの一つです。

ただし、同じ場所の痛みでも、
複数の臓器や病気が関係するため、

痛む場所だけで原因を
特定することはできません。

今回は、腹痛の場所から考えられる病気と、
受診を急ぎたい症状を解説します。

みぞおちが痛む場合

みぞおちの痛みには、

・胃炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・機能性ディスペプシア
・急性膵炎

などが考えられます。

食後や空腹時に痛む、
胸やけや吐き気を伴うなど、

症状が起こるタイミングも
原因を考える手がかりになります。

強い痛みが背中まで広がる場合は、
膵臓の病気にも注意が必要です。

▶ 関連コラム
みぞおちの痛みが繰り返す・長引く原因とは?|胃カメラが必要なサイン

右上腹部が痛む場合

右上腹部には、肝臓、胆のう、
胆管などがあります。

主な原因には、

・胆石症
・急性胆のう炎
・急性胆管炎
・肝臓の病気
・胃・十二指腸の病気

などがあります。

脂っこい食事の後に痛む、
右の背中や肩まで痛みが広がる場合は、

胆石や胆のうの病気が
関係していることがあります。

発熱や黄疸を伴う場合は、
速やかな受診が必要です。

▶ 関連コラム
右上腹部が痛い原因とは?|胆石・胆のう炎・肝臓の病気と受診の目安

左上腹部が痛む場合

左上腹部の痛みには、

・胃炎、胃潰瘍
・膵炎
・便秘や腸内ガス
・脾臓の病気

などが考えられます。

胃もたれや胸やけ、
食後の痛みが続く場合は、

症状に応じて胃カメラを
検討することがあります。

外傷後の強い痛みや、
めまい・冷や汗を伴う場合は、
速やかに受診してください。

おへそ周辺が痛む場合

おへそ周辺の痛みには、

・感染性腸炎
・便秘
・腸閉塞
・過敏性腸症候群
・虫垂炎の初期

などが考えられます。

虫垂炎では、おへそ周辺から始まった痛みが、
時間とともに右下腹部へ
移動することがあります。

ただし、すべての虫垂炎が
典型的な経過をたどるとは限りません。

右下腹部が痛む場合

右下腹部痛の原因には、

・虫垂炎
・感染性腸炎
・大腸憩室炎
・便秘、腸内ガス
・尿路結石
・婦人科疾患

などがあります。

痛みが徐々に強くなる、
歩くと響く、発熱や吐き気を伴う場合は、

虫垂炎などの可能性があるため、
早めの受診が必要です。

▶ 関連コラム
右下腹部が痛い原因とは?|虫垂炎・腸炎・婦人科疾患の可能性

左下腹部が痛む場合

左下腹部の痛みには、

・大腸憩室炎
・感染性腸炎
・便秘、腸内ガス
・過敏性腸症候群
・大腸の病気
・尿路、婦人科の病気

などが考えられます。

発熱や押したときの痛みがある場合は、
大腸憩室炎なども考えます。

血便、便通の変化、貧血、
体重減少がある場合は、

大腸カメラを検討することがあります。

▶ 関連コラム
左下腹部が痛い原因とは?|大腸の病気と検査の目安

下腹部中央が痛む場合

下腹部中央の痛みには、

・膀胱炎
・尿路感染症
・便秘
・大腸の病気
・婦人科疾患

などが考えられます。

排尿時の痛みや頻尿、血尿がある場合は、
尿路の病気も確認します。

女性では、月経との関係や
妊娠の可能性も重要です。

腹痛で行うことがある検査

診察では、痛む場所だけでなく、

・いつから痛むか
・突然か、徐々に始まったか
・食事や排便との関係
・発熱、嘔吐、下痢の有無
・血便、黒い便、血尿の有無
・痛みが移動したか

などを確認します。

必要に応じて、

・血液検査
・尿検査
・便検査
・腹部エコー
・胃カメラ
・大腸カメラ

などを検討します。

急性の強い腹痛では、
最初から内視鏡検査を行うとは限りません。

CTや緊急治療が必要な場合は、
対応可能な医療機関へご紹介します。

速やかな受診が必要な腹痛

次のような場合は、
速やかに医療機関を受診してください。

・突然の強い腹痛
・時間とともに痛みが強くなる
・お腹が硬く、動くと強く痛む
・高熱や繰り返す嘔吐がある
・吐血、血便、黒い便が出た
・便やガスが出ず、お腹が張る
・黄疸や意識の変化がある
・妊娠の可能性があり、腹痛や出血がある
・胸痛、息苦しさ、冷や汗を伴う

症状が強い場合や夜間・休日は、
救急受診も検討してください。

まとめ

腹痛には、胃や腸の病気だけでなく、

胆のう、膵臓、尿路、
婦人科などの病気が
関係することもあります。

痛む場所は重要な手がかりですが、
場所だけで原因を特定することはできません。

症状が続く場合や、
発熱、嘔吐、血便などを伴う場合は、

自己判断で様子を見続けず、
医療機関へご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了

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