ノロウイルスの家庭内感染を防ぐ方法|手洗い・消毒・嘔吐物の片付け方

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ノロウイルスの家庭内感染を防ぐには?|手洗い・嘔吐物の処理と対処法【医療コラム第141回】

ノロウイルスの家庭内感染を防ぐ方法|手洗い・消毒・嘔吐物の片付け方

2026年10月26日

ノロウイルスの家庭内感染を防ぐには?|手洗い・嘔吐物の処理と対処法【医療コラム第141回】

はじめに

東松原・明大前・永福町・下北沢など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

秋から冬にかけて、
ノロウイルスによる胃腸炎に注意が必要です。

・家族が急に吐いてしまった
・下痢が続いている
・同じタオルを使っても大丈夫?
・吐いた場所はどう掃除すればよい?

今回は、家庭内で感染を広げないための
予防と対処法を解説します。

ノロウイルスによる胃腸炎とは?

ノロウイルスは、
感染性胃腸炎を起こすウイルスの一つです。

感染してから通常24〜48時間ほどで、
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などが現れ、
軽い発熱を伴うこともあります。

多くは数日で改善しますが、
乳幼児や高齢者では脱水に注意が必要です。

ただし、症状だけで
ノロウイルスと断定はできません。

家庭ではどうやってうつる?

感染した方の便や嘔吐物には、
大量のウイルスが含まれることがあります。

トイレやおむつ交換、
嘔吐物の片付けなどを通して、
手や身の回りのものに付着します。

その手で食べ物や口に触れることで、
感染が広がります。

汚染された食品を食べて
感染することもあります。

「同じ食事をしていないから大丈夫」
とは限りません。

予防の基本は石けんと流水の手洗い

アルコール消毒だけに頼らず、
石けんと流水で手を洗いましょう。

特に、次のタイミングが大切です。

・トイレやおむつ交換の後
・嘔吐物や便を片付けた後
・調理や食事の前

指先、爪の周り、指の間、親指なども
丁寧に洗ってください。

手を拭くタオルは共有せず、
個別のタオルや
ペーパータオルを使いましょう。

手袋を使った場合も、
外した後の手洗いが必要です。

吐いてしまったときの片付け方

嘔吐物は放置せず、
周囲に広げないように処理します。

① 家族を遠ざけ、換気する

ほかの家族を遠ざけ、
換気をしてください。

片付ける方は、使い捨ての手袋、
マスク、エプロンなどを着用します。

② 静かに拭き取る

嘔吐物をペーパータオルなどで覆い、
外側から内側へ向かって
静かに拭き取ります。

掃除機をかけたり、
乾いたまま掃いたりしないでください。

③ 汚れた場所と周囲を消毒する

拭き取った後は、
次亜塩素酸ナトリウムを含む
塩素系漂白剤などで適切に消毒します。

製品の表示や自治体の案内に従い、
用途に合う濃度・方法で使用してください。

消毒液は直接噴霧せず、
ペーパーなどに含ませて使用します。

酸性洗剤などと混ぜず、
手指には使用しないでください。

④ ごみを密閉し、手を洗う

使用したペーパーや手袋などは、
袋に入れて口を閉じて処分します。

最後に、石けんと流水で手を洗いましょう。

トイレ・洗濯・調理の注意点

便座や水洗レバー、ドアノブなど、
よく触る場所は汚れを落とし、
素材に合った方法で消毒してください。

便や嘔吐物が付いた衣類は、
振り回さず、手袋を着けて扱います。

汚れを静かに取り除き、
ほかの洗濯物と分けて、
素材に合った消毒・洗濯を行いましょう。

下痢や嘔吐がある間は、
家族の食事の調理を控えてください。

二枚貝など、ノロウイルス汚染の
おそれがある食品は、
中心部を85〜90℃で90秒以上
加熱することが目安です。

症状が治まっても、
便にウイルスが排出されることがあります。
回復後も手洗いを続けましょう。

症状が出たら、水分を少量ずつ

ノロウイルスに対する特効薬はなく、
水分補給などの対症療法が中心です。

一度にたくさん飲むと吐くことがあるため、
少量ずつ、こまめに補給しましょう。

下痢や嘔吐による脱水には、
経口補水液が役立ちます。
水分・塩分の制限がある方は、
医師にご相談ください。

食事は無理に取らず、
吐き気が落ち着いたら少しずつ再開します。

下痢止めは自己判断で使用せず、
医師や薬剤師に相談してください。

こんなときは早めに受診を

・水分を飲んでも吐いてしまう
・尿が少ない、口が強く乾く
・ふらつく、ぐったりしている
・血便や強い腹痛がある
・高熱が続く
・症状が改善せず、悪化している

血便や強い腹痛がある場合は、
ほかの病気も考える必要があります。

乳幼児、高齢者、基礎疾患がある方は、
早めにご相談ください。

意識がはっきりしないなど、
状態が悪い場合は、
救急要請を検討してください。

当院へご相談ください

受付

当院では、吐き気、嘔吐、下痢、
腹痛などを診療しています。

症状の経過や脱水の程度を確認し、
必要な検査や治療を判断します。

嘔吐や下痢、発熱がある方は、
来院前に症状をお知らせください。

まとめ

家庭内感染を防ぐには、
手洗い、嘔吐物の適切な処理、
タオルを共有しないことが大切です。

無理をせず休みましょう。

症状が出たら水分を少量ずつ補給し、
水分が取れない場合は早めにご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:

・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

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