便に粘液が混じるのはなぜ?|腸炎・過敏性腸症候群などの原因と受診の目安【医療コラム第135回】

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便に粘液が混じるのはなぜ?|腸炎・過敏性腸症候群などの可能性【医療コラム第135回】

便に粘液が混じるのはなぜ?|腸炎・過敏性腸症候群などの原因と受診の目安【医療コラム第135回】

2026年10月02日

便に粘液が混じるのはなぜ?|腸炎・過敏性腸症候群などの可能性【医療コラム第135回】

はじめに

当院ホームページをご覧の皆さまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

排便したときに、

・透明や白い粘液が付いている
・ゼリー状のものが混じる
・粘液と一緒に血が出た
・下痢や腹痛を伴っている
・粘液便を何度も繰り返す

と気になっていませんか?

腸からは、便を滑らかに運ぶための
粘液が分泌されています。

少量の粘液が
一時的に付くこともあります。

一方、繰り返す場合や
血液を伴う場合は、

腸の炎症などが
隠れている可能性があります。

今回は、便に粘液が混じる原因と
受診の目安を解説します。

便に混じる粘液とは?

腸の粘液には、
便を移動させやすくし、

腸の粘膜を守る役割があります。

便秘で強くいきんだ後や、
腸が一時的に刺激された場合にも、

透明または白っぽい粘液が
便の表面に付くことがあります。

黄色や緑色の粘液、
血液や膿のようなものが混じる場合は、

腸の炎症や感染症が
関係している可能性があります。

ただし、粘液の色だけで
病気を判断することはできません。

便に粘液が混じる主な原因

感染性腸炎

細菌やウイルスなどによって
腸に炎症が起こる病気です。

粘液便に加えて、

・下痢
・腹痛
・発熱
・吐き気、嘔吐
・血便

などを伴うことがあります。

血便や高熱、強い腹痛がある場合は、
市販の下痢止めを自己判断で使用せず、
早めに医療機関を受診してください。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群では、
腸に明らかな病変がなくても、

腹痛とともに下痢や便秘を
繰り返すことがあります。

・排便すると腹痛が軽くなる
・緊張すると症状が現れる
・ストレスで悪化する

場合は、
過敏性腸症候群も考えます。

ただし、血便、発熱、貧血、
体重減少がある場合は、

別の病気がないか
確認する必要があります。

▶ 関連コラム

過敏性腸症候群(IBS)の原因とは?|腹痛・下痢・便秘を繰り返す理由

潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎では、
大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こります。

代表的な症状は、

・粘液と血液が混じる便
・繰り返す下痢
・腹痛
・頻繁な便意
・便を出しても残る感じ

などです。

若い方にも起こるため、
「痔による出血だろう」と
決めつけないことが大切です。

▶ 関連コラム

潰瘍性大腸炎とは?|下痢・血便・腹痛が続く方へ

便秘や肛門周辺の病気

硬い便や強いいきみによって
直腸や肛門付近が刺激され、

粘液が目立つことがあります。

痔による出血を
伴う場合もあります。

ただし、血液や粘液が
すべて痔によるものとは限りません。

大腸ポリープ・大腸がん

大腸ポリープや大腸がんでも、

血便や粘液便、便通の変化が
みられる場合があります。

特に、

・便が細くなった
・便秘や下痢が続く
・貧血を指摘された
・意図せず体重が減った

場合は、早めにご相談ください。

受診時に確認したいこと

可能であれば、次の点を
確認しておきましょう。

・粘液の色や量
・血液が混じっているか
・下痢や便秘の有無
・腹痛や発熱の有無
・症状が始まった時期
・抗菌薬の服用歴
・最近の海外渡航歴

便の状態を
スマートフォンで撮影しておくと、

診察の参考になる場合があります。

どのような検査をする?

症状や経過に応じて、

・血液検査
・便検査
・大腸カメラ

などを検討します。

内視鏡室

感染症が疑われる場合は、
便検査を行うことがあります。

血便や症状の長期化がある場合は、
大腸カメラで、

炎症やポリープ、腫瘍などを
確認することがあります。

すべての方に
大腸カメラが必要なわけではありません。

診察や症状から、
必要な検査を判断します。

速やかな受診が必要な症状

次のような場合は、
速やかに医療機関を受診してください。

・大量の血便が出た
・黒いタール状の便が出た
・強い腹痛が続いている
・高熱を伴っている
・吐いて水分を取れない
・めまいや冷や汗がある
・意識がもうろうとする

症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。

まとめ

少量の粘液は、
一時的な腸の刺激でもみられます。

一方、粘液便を繰り返す場合や、
血便、下痢、腹痛、発熱を伴う場合は、

感染性腸炎、過敏性腸症候群、
潰瘍性大腸炎なども考えます。

見た目だけで原因を決めつけず、
症状が続く場合は
消化器内科へご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:

・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

院長 池崎 修

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