2026年7月30日

はじめに
東松原・明大前・新代田など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修です。
暑い季節になると、
・冷たい水を飲むとお腹が痛くなる
・アイスコーヒーを飲むと下痢をする
・アイスを食べると急に便意がくる
・夏になるとお腹の調子が悪くなる
このような症状はありませんか?
冷たい飲み物を飲んだからといって、
誰でも下痢になるわけではありません。
しかし、もともと腸が敏感な方では、
冷たい刺激が腹痛や下痢の
きっかけになることがあります。
今回は、
冷たい飲み物でお腹を壊す原因と、
医療機関を受診した方がよい症状について
わかりやすく解説します。
冷たい飲み物でお腹を壊すことはある?
冷たい飲み物を飲んだ後に、
腹痛や下痢が起こることはあります。
ただし、
原因は「冷たい物で腸が冷えた」
ことだけとは限りません。
冷たい飲み物を飲んだときには、
・胃腸の動きが変化する
・腸が刺激に敏感に反応する
・短時間に多くの水分を取る
・カフェインや糖分を摂取する
・牛乳や乳製品を一緒に取る
といった複数の要因が重なります。
そのため、飲み物の温度だけでなく、
量や成分、飲む速さも
確認することが大切です。

冷たい飲み物で下痢・腹痛が起こる原因
1.胃腸が刺激に反応する
冷たい飲み物が胃に入ると、
胃腸の動きや感覚が一時的に
変化することがあります。
特に腸が敏感な方では、
・お腹がゴロゴロする
・急に便意を感じる
・下腹部が痛くなる
・軟便や下痢になる
といった症状が現れます。
冷たい飲み物を一気に飲むと、
急な刺激が加わるため、
少量ずつ飲む場合よりも
症状が出やすくなることがあります。
2.過敏性腸症候群(IBS)
冷たい飲み物を飲むたびに
腹痛や下痢が起こる場合は、
過敏性腸症候群(IBS)が
関係している可能性があります。
IBSは、大腸カメラなどで
明らかな病気が見つからないにもかかわらず、
・腹痛
・下痢
・便秘
・お腹の張り
・急な便意
などを繰り返す病気です。
IBSの方は、胃腸の刺激に対する
感覚が敏感になっていることがあります。
冷たい物だけでなく、
緊張や睡眠不足、脂っこい食事、
ストレスなどが重なると、
症状が出やすくなります。
過敏性腸症候群(IBS)について
詳しく知りたい方は、
こちらの記事もご覧ください。
▶第28回:過敏性腸症候群(IBS)とは?|下痢・便秘・腹痛が続く原因と大腸カメラが必要なサイン
3.カフェインが含まれている
アイスコーヒーやアイスティー、
エナジードリンクなどには、
カフェインが含まれています。
カフェインは腸の動きに影響し、
便意や下痢につながることがあります。
アイスコーヒーで下痢をする場合、
冷たさではなく、カフェインが
影響している可能性もあります。
空腹時に飲んだ場合や、
短時間に何杯も飲んだ場合は
特に注意が必要です。
4.糖分や人工甘味料が多い
ジュース、スポーツドリンク、
炭酸飲料などには、
多くの糖分が含まれていることがあります。
吸収されにくい糖質が腸内に残ると、
腸内に水分が引き込まれ、
下痢につながることがあります。
また、一部の飲料に使用されている
ソルビトールやキシリトールなどの
糖アルコールも、
取り過ぎると下痢や
お腹の張りを起こすことがあります。
5.乳糖不耐症が隠れている
アイスカフェラテや牛乳、
シェイクなどを飲んだ後に
下痢をする場合は、
乳糖不耐症の可能性があります。
乳糖不耐症とは、牛乳などに含まれる
乳糖を十分に分解できない状態です。
・腹痛
・下痢
・お腹の張り
・ガスが増える
といった症状が現れます。
冷たさが原因だと思っていても、
実際には乳製品が
影響していることもあります。
お腹を壊しにくい飲み方は?
冷たい飲み物で下痢をしやすい方は、
次の方法を試してみましょう。
・常温に近い飲み物を選ぶ
・一気に飲まず少しずつ飲む
・空腹時のアイスコーヒーを控える
・糖分の多い飲料を飲み過ぎない
・牛乳を飲んだときの症状を確認する
・食べた物と症状を記録する

ただし、夏場に水分を控え過ぎると、
熱中症や脱水につながります。
冷たい飲み物を完全に避けるのではなく、
自分が飲みやすい温度で、
少量ずつ水分を取ることが大切です。
食中毒や感染性胃腸炎にも注意
夏に下痢や腹痛が起こった場合、
冷たい飲み物だけが原因とは限りません。
・発熱がある
・吐き気や嘔吐を伴う
・激しい水様便を繰り返す
・同じ物を食べた人も体調を崩した
・血便が出た
このような場合は、
食中毒や感染性胃腸炎の
可能性があります。
「冷たい物を飲んだから」と決めつけず、
症状の経過を確認しましょう。
食中毒と感染性胃腸炎について
詳しく知りたい方は、
こちらの記事もご覧ください。
▶第119回:夏の食中毒と感染性胃腸炎の違い|発症までの時間と受診目安
医療機関を受診した方がよい症状

次のような場合は、
内科または消化器内科へご相談ください。
・下痢や腹痛が数日以上続く
・冷たい物を避けても改善しない
・発熱や嘔吐を伴う
・血便や黒い便が出る
・夜中にも下痢で目が覚める
・体重が減ってきた
・40歳以降に便通が変化した
・水分を十分に取れない
血便や体重減少、貧血などがある場合は、
大腸の病気が隠れていないか確認するため、
大腸カメラを
検討することもあります。
下痢が長引いている方は、
こちらの記事も参考にしてください。
▶第45回:下痢が1週間続く|様子見でいいケースと受診すべきサイン
まとめ
冷たい飲み物は、人によっては
腹痛や下痢のきっかけになります。
ただし、原因は冷たさだけではなく、
・過敏性腸症候群
・カフェイン
・糖分や人工甘味料
・乳糖不耐症
・感染性胃腸炎や食中毒
などが関係している可能性があります。
冷たい物を避けても症状が続く場合や、
血便・発熱・体重減少などがある場合は、
自己判断で様子を見過ぎないことが
大切です。
東松原・明大前・新代田で下痢・腹痛にお悩みの方へ

東松原駅前いけざき内科・
内視鏡クリニックでは、
下痢や腹痛、お腹の張り、
過敏性腸症候群などの診療を
行っています。
症状に応じて、血液検査や便検査、
大腸カメラなどを検討します。
「冷たい物を飲むと、
いつもお腹を壊す」
という段階でも、
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
