健診で肝機能異常を指摘されたら? ALT・AST・γ-GTPが高い原因と受診の目安

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健診でAST・ALT・γ-GTPが高いと言われたら|原因と受診の目安【医療コラム第10回】

健診で肝機能異常を指摘されたら? ALT・AST・γ-GTPが高い原因と受診の目安

2025年12月15日

健診でAST・ALT・γ-GTPが高いと言われたら|原因と受診の目安【医療コラム第10回】

はじめに

東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

健康診断や人間ドックで、

・ASTやALTが高かった
・γ-GTPの異常を指摘された
・症状がないので放置してよいか迷う
・お酒を控えれば改善するのか知りたい

という方は少なくありません。

肝臓は、病気があっても
症状が現れにくい臓器です。

健診での異常は、肝臓の状態を確認する
大切なきっかけになります。

結論

AST・ALT・γ-GTPが高くても、
すぐに重い病気とは限りません。

一方で、原因として、

・脂肪肝
・飲酒
・薬剤やサプリメント
・ウイルス性肝炎
・胆石や胆道の病気

などが考えられます。

症状がなくても、異常値が続く場合や
以前より上昇している場合は、
健診結果を持って内科・肝臓内科へ
ご相談ください。

AST・ALT・γ-GTPとは?

AST(GOT)

ASTは、肝臓のほか、心臓や筋肉にも
含まれている酵素です。

肝臓の病気だけでなく、激しい運動や
筋肉の障害でも上昇することがあります。

ALT(GPT)

ALTは主に肝臓に存在する酵素です。

脂肪肝やウイルス性肝炎などで
肝細胞が傷つくと上昇します。

γ-GTP

γ-GTPは、肝臓や胆道系の異常を
調べる手がかりになる数値です。

飲酒だけでなく、脂肪肝、胆石、
薬剤などでも上昇します。

数値は一項目だけで判断せず、
ALPやビリルビンなども含めて
総合的に評価します。

肝臓の数値が高くなる主な原因

脂肪肝

肝機能異常の原因として
よくみられるのが脂肪肝です。

食べ過ぎ、運動不足、体重増加、
糖尿病、脂質異常症などが関係します。

お酒をあまり飲まない方にも起こり、
MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
と呼ばれる病態があります。

飲酒

飲酒量が多いと、γ-GTPを中心に
肝臓の数値が上昇することがあります。

飲酒量だけでなく、飲酒期間や体質、
肥満なども影響します。

薬やサプリメント

処方薬、市販薬、漢方薬、
サプリメントや健康食品が
肝機能異常に関係することがあります。

使用しているものは医師へ伝え、
処方薬を自己判断で中止することは
避けてください。

ウイルス性肝炎など

B型肝炎やC型肝炎は、
症状がないまま進行することがあります。

過去に肝炎ウイルス検査を
受けたことがない方は、
一度確認することが大切です。

早めに受診したい場合

次のような場合は、
医療機関へご相談ください。

・毎年、肝臓の数値が高い
・以前より数値が上昇している
・複数の項目に異常がある
・お酒を飲まないのにALTが高い
・脂肪肝を指摘されている
・糖尿病や脂質異常症がある
・肝炎ウイルス検査を受けていない

健診結果に「要受診」「要精密検査」と
記載されている場合も放置せず、
指定された時期に受診しましょう。

速やかな受診が必要な症状

肝機能異常に加えて、

・皮膚や白目が黄色い
・尿が濃い褐色になった
・強いだるさや食欲不振がある
・右上腹部に強い痛みがある
・発熱や繰り返す嘔吐がある
・意識がもうろうとする

場合は、速やかに受診してください。

症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。

受診後は何を調べる?

まず、過去の数値、飲酒量、
体重変化、持病、服用中の薬などを
確認します。

必要に応じて、

・肝機能の再検査
・血小板、アルブミン
・B型・C型肝炎ウイルス検査
・血糖、HbA1c、脂質
・腹部エコー

などを行います。

腹部エコーでは、脂肪肝の有無や
肝臓の形、胆石、胆管の拡張などを
確認できます。

さらに詳しい検査が必要な場合は、
対応できる医療機関へご紹介します。

健診で肝機能異常を指摘された方へ

肝臓の数値を下げるだけでなく、
なぜ高くなっているのかを確認すること
大切です。

当院では、

・肝臓専門医の院長による診察
・肝機能の血液検査
・腹部エコー
・生活習慣改善のご相談

に対応しています。

内科全般に対応した総合的診療

「少し高いだけだから大丈夫かな」
という段階でもご相談いただけます。

健診結果と過去の検査結果があれば
お持ちください。

まとめ

AST・ALT・γ-GTPの上昇には、
脂肪肝、飲酒、薬剤、ウイルス性肝炎、
胆道の病気などが関係します。

症状がなくても、異常値が続く場合は
一度原因を確認しましょう。

生活習慣の見直しと必要な検査が、
肝臓を守る第一歩です。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

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