大腸憩室とは?|腹痛・血便の原因となる憩室炎・憩室出血を解説【医療コラム第101回】

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大腸憩室とは?|腹痛・出血の原因になることもある病気を解説【医療コラム第101回】

大腸憩室とは?|腹痛・血便の原因となる憩室炎・憩室出血を解説【医療コラム第101回】

2026年4月20日

大腸憩室とは?|腹痛・出血の原因になることもある病気を解説【医療コラム第101回】

はじめに

当院ホームページをご覧の皆さまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

健康診断や検査で、

・大腸に憩室があると言われた
・憩室は放置してよいのか心配
・急に血便が出た
・右側や左側の腹痛が続いている

と気になっていませんか?

大腸憩室の多くは無症状で、
症状がなければ、通常は
治療を必要としません。

一方、憩室に炎症が起こる
「大腸憩室炎」や、

出血を起こす
「大腸憩室出血」に
つながる場合があります。

今回は、大腸憩室の特徴と、
受診や検査が必要な症状を解説します。

結論

大腸憩室があるだけで、
必ず治療が必要になるわけではありません。

ただし、

・腹痛や発熱がある
・突然、血便が出た
・腹痛を何度も繰り返す
・血便とともにふらつきがある

場合は、医療機関を受診してください。

憩室炎が疑われる急性期には、
大腸カメラではなく、

血液検査や腹部CT、
腹部エコーなどを
優先する場合があります。

大腸憩室とは?

大腸憩室とは、
大腸の壁の一部が外側へ突出してできた
小さな袋状のくぼみです。

加齢や腸管内の圧力、
腸の壁の変化などが
関係すると考えられています。

多くは、大腸カメラや腹部CTを
受けた際に偶然見つかります。

憩室があるだけで症状がなければ、
一般的には治療を必要とせず、
経過をみることが基本です。

大腸憩室炎とは?

憩室に炎症が起こった状態を
大腸憩室炎といいます。

主な症状は、

・右下腹部または左下腹部の痛み
・押したときの痛み
・発熱
・吐き気
・便秘や下痢

などです。

欧米では左側の憩室炎が多い一方、
日本を含むアジアでは、

右側大腸の憩室炎によって
右下腹部が痛むこともあります。

炎症が強くなると、
膿瘍、穿孔、腹膜炎、狭窄などを起こし、

入院や手術が
必要になる場合があります。

痛みが強くなる場合や、
発熱を伴う場合は
早めに受診してください。

大腸憩室出血とは?

憩室周辺の血管が傷つくと、
大腸憩室出血を起こすことがあります。

特徴は、腹痛をほとんど伴わず、
突然、赤い血便や暗赤色の便が
出ることです。

便器が赤くなるほど
まとまった出血が起こる場合もあります。

出血が自然に止まることもありますが、
再出血する可能性があるため、

血便が出た場合は
自己判断で様子を見ずに受診しましょう。

血便の原因には、大腸憩室以外にも、

・痔
・大腸ポリープ
・大腸がん
・潰瘍性大腸炎
・虚血性腸炎

などがあります。

便の色や出血の仕方だけで、
出血源を判断することはできません。

どのような検査をする?

症状や経過に応じて、

・血液検査
・腹部エコー
・腹部CT
・大腸カメラ

などを検討します。

腹痛や発熱があり、
急性憩室炎が疑われる場合は、

腹部CTなどで炎症の範囲や、
膿瘍、穿孔の有無を確認します。

急性期に大腸カメラを行うと、
炎症を起こしている腸へ
負担がかかる可能性があります。

そのため、大腸カメラは
炎症が落ち着いた後に、

大腸がんなど、ほかの病気との
区別が必要な場合に検討します。

血便がある場合は、状態に応じて
大腸カメラや造影CTなどで
出血源を調べます。

すべての方に、すべての検査が
必要なわけではありません。

診察や症状から、
必要な検査を個別に判断します。

日常生活で気をつけること

症状がない時期は、

・便秘を避ける
・適度に水分を取る
・バランスよく食べる
・適度に体を動かす
・便意を我慢しすぎない

ことを心がけましょう。

ただし、腹痛や発熱があり
憩室炎が疑われる時期は、

自己判断で食物繊維を増やさず、
食事について医師へご相談ください。

市販の痛み止めや便秘薬を
常用している方は、

薬の種類や使用頻度を
受診時にお伝えください。

速やかな受診が必要な症状

次のような場合は、
速やかに医療機関を受診してください。

・大量の血便が出た
・血便を何度も繰り返す
・強い腹痛が続いている
・お腹が硬く、動くと強く痛む
・高熱や繰り返す嘔吐がある
・便やガスが出ず、お腹が張る
・めまい、冷や汗、ふらつきがある
・意識がもうろうとする

症状が強い場合や夜間・休日は、
救急受診も検討してください。

当院へご相談ください

当院では、大腸憩室を指摘された方や、
腹痛、血便、便通異常などを
診療しています。

診察室

症状に応じて血液検査や
大腸カメラなどを検討し、

腹部CTや入院治療が必要な場合は、
対応可能な医療機関へご紹介します。

「健診で憩室を指摘されて心配」
「大腸カメラが必要か分からない」

という段階でもご相談ください。

まとめ

大腸憩室の多くは無症状で、
憩室があるだけでは
治療を必要としません。

一方、炎症を起こすと腹痛や発熱、
出血すると突然の血便が
現れることがあります。

症状がある場合は、
憩室だけが原因だと決めつけず、

消化器内科で必要な検査を
受けることが大切です。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

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