2026年5月26日

はじめに
明大前・東松原・下高井戸・代田橋など、
地域にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
外来では、
・腹痛が続いている
・病院に行くべきか迷う
・様子を見てもよいか分からない
・胃腸炎なのか心配
といったご相談をいただきます。
腹痛には、一時的な不調から
早急な対応が必要な病気まで、
さまざまな原因があります。
今回は、様子を見られる場合と、
早めに受診したいサイン、
検査の目安について解説します。
腹痛は「続いた日数」だけで判断しません
腹痛が改善しない、繰り返す、
生活に支障がある場合は、
日数にかかわらずご相談ください。
痛みの強さや始まり方、
発熱・嘔吐・血便の有無によって、
受診の緊急度は異なります。
「まだ数時間しか経っていない」
「1〜2週間待ってみよう」
と、日数だけで判断しないことが大切です。
すぐに救急要請を考えたい腹痛
次のような場合は、
119番への連絡を考えてください。
・突然、激しい腹痛が起こった
・冷や汗を伴い、動けないほど痛い
・意識が遠のく、反応が悪い
・胸の痛みや強い息苦しさを伴う
・吐血や大量の血便があり、ふらつく
重い病気が隠れている可能性があります。
無理に自分で運転して受診せず、
周囲の方に助けを求めてください。

当日中の受診を考えたいサイン
次のような症状がある場合も、
翌日以降まで待たずにご相談ください。
・痛みが強くなっている
・発熱を伴い、腹痛が続いている
・繰り返し吐く、水分が取れない
・血便や黒いタール状の便が出る
・お腹が張り、便もガスも出ない
・右下腹部など、一か所の痛みが続く
妊娠の可能性がある方の下腹部痛や、
性器出血を伴う腹痛も、
早急な確認が必要です。
症状が強い場合は、
救急医療機関での診察が必要になります。
短時間、様子を見られることがある腹痛
食べすぎや一時的な便秘などで、
軽い腹痛が起こることもあります。
次の条件がそろう場合は、
短時間、経過を見られることがあります。
・痛みが軽く、改善傾向にある
・水分を取れている
・血便や黒い便がない
・発熱や繰り返す嘔吐がない
・普段の生活に大きな支障がない
ただし、これらに当てはまっても、
病気を完全に否定できるわけではありません。
改善しない場合や悪化した場合は、
様子見を続けず受診してください。
高齢者や基礎疾患がある方は、
痛みが軽くても早めの相談が大切です。
軽くても、繰り返す腹痛は相談を
強い痛みでなくても、
・腹痛を何度も繰り返す
・夜中に痛みで目が覚める
・食欲が落ちている
・原因不明の体重減少がある
・便秘や下痢など、便通が変わった
・貧血を指摘された
場合は、早めに消化器内科へご相談ください。
「我慢できる痛みだから大丈夫」
とは限りません。
市販薬で一時的に楽になっても、
症状が続く場合は原因を確認しましょう。
腹痛の場所から考えられる原因

痛む場所は、
原因を考える手がかりの一つです。
・みぞおち:胃炎、胃・十二指腸潰瘍など
・右上腹部:胆石、胆のう炎など
・右下腹部:虫垂炎など
・下腹部:大腸炎、便秘、尿路や婦人科の病気など
ただし、場所だけで病名は決まりません。
虫垂炎でも、最初はみぞおちや
おへその周りが痛む場合があります。
胃腸以外の病気で
腹痛が起こることもあるため、
症状全体から判断します。
腹痛の診察では何を確認する?
受診時には、
次のことをお伝えください。
・いつから、どこが痛むか
・突然始まったか、徐々に始まったか
・痛みが続くか、波があるか
・食事や排便との関係
・発熱、嘔吐、便の変化
・服用中の薬や過去の手術歴
便に血が混じる場合などは、
可能であれば写真が
診察の参考になることもあります。
胃カメラ・大腸カメラは必要?
腹痛がある方全員に、
内視鏡検査が必要なわけではありません。
診察所見に応じて、
血液検査、尿検査、超音波検査、CT、
胃カメラ・大腸カメラなどを選びます。
必要な検査によっては、
対応できる医療機関へご紹介します。
胃カメラは、胃・十二指腸潰瘍など、
大腸カメラは、大腸の炎症や
腫瘍などの確認に役立ちます。
年齢だけでなく、症状の経過、
血便・貧血・体重減少、家族歴、
過去の検査歴などを踏まえて判断します。
健診で便潜血陽性になった場合は、
腹痛の有無にかかわらず、
大腸の精密検査が必要です。

当院へのご相談について
当院では、腹痛や胃痛、
便秘、下痢などを診療しています。
内視鏡検査が必要な場合は、
鎮静剤の使用など、
苦痛に配慮した検査方法をご案内します。
鎮静の効き方には個人差があり、
体調や持病によっては
使用できない場合もあります。
当院は東松原駅から徒歩1分。
明大前駅から井の頭線で1駅です。

まとめ
腹痛の受診時期は、
続いた日数だけでは決まりません。
突然の激痛、冷や汗、意識の変化などは、
救急要請を考えるサインです。
軽い腹痛でも、改善しない場合や
繰り返す場合はご相談ください。
「受診するほどか分からない」
という段階でも、
一人で判断せずご相談いただけます。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
