2026年2月25日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。
最近、
・おならの回数が増えた
・食後にガスがたまる
・お腹が張って苦しい
・音やにおいが気になる
・病気ではないか心配
このようなお悩みはありませんか?
おならは、誰にでも起こる
自然な生理現象です。
ただし、
急に増えた場合や、
腹痛・便通異常を伴って続く場合は、
食生活や便秘、
過敏性腸症候群(IBS)などが
関係していることがあります。
今回は、
・ガスが発生する仕組み
・おならが増える主な原因
・医療機関を受診する目安
について解説します。
おならはなぜ出る?
腸内のガスには、
主に2つの由来があります。

1.飲み込んだ空気
食事や会話の際に飲み込んだ空気の一部が、
消化管を通って排出されます。
特に、
・早食い
・炭酸飲料
・ガムをよくかむ
・ストローをよく使う
・緊張して空気を飲み込みやすい
といった習慣があると、
ガスが増えることがあります。
2.大腸で発生するガス
小腸で吸収されにくかった食品成分が
大腸へ届くと、
腸内細菌によって
分解・発酵されます。
その過程でガスが発生するため、
食べたものや一度に食べる量によって、
おならが増えることがあります。
ガスが増える主な原因
ガスが増える背景には、
食事や便秘、腸の過敏性など、
さまざまな原因があります。

発酵しやすい食品
玉ねぎ、にんにく、豆類、牛乳、
小麦を多く使った食品などには、
腸内で発酵しやすい糖質が
含まれています。
ただし、症状が出る食品や量には
個人差があります。
自己判断ですべての食品を
禁止する必要はありません。
▶ 低FODMAP食とは?|ガス・お腹の張りが続く方へ【第59回】
便秘
便が腸内に長くとどまると、
発酵や腐敗によって
ガスが増えやすくなります。
・排便後に張りが軽くなる
・硬い便が出る
・残便感がある
場合は、便秘が
関係している可能性があります。
食品との相性
牛乳に含まれる乳糖など、
特定の食品成分を
体質的に分解・吸収しにくい方もいます。
食後にガスや下痢が起こる場合は、
・食べたもの
・症状が出た時間
・便の状態
を数日間記録すると、
関係を確認しやすくなります。
過敏性腸症候群(IBS)
IBSでは、
・腹痛
・お腹の張り
・下痢や便秘
を繰り返すことがあります。
腸が刺激に敏感になっているため、
ガスの量が多くなくても
強い張りや不快感を覚える場合があります。
症状だけでIBSと決めつけず、
必要に応じてほかの病気を除外します。
薬の影響
一部の薬やサプリメントによって、
便秘や下痢、ガスが
増えることがあります。
服用を始めてから症状が出た場合も、
自己判断で薬を中止せず、
処方した医師や薬剤師へ
ご相談ください。
においが強いと病気?
おならのにおいは、
・肉類などの食事内容
・便秘
・腸内細菌の働き
などによって変化します。
においが強いだけで、
病気とは限りません。
ただし、
腹痛や血便、急な便通変化を伴う場合は、
原因を確認した方がよいことがあります。
自分でできる対策
まずは、次のことを試してみましょう。
・ゆっくりよくかんで食べる
・炭酸飲料やガムを控える
・食べ過ぎを避ける
・便秘を放置しない
・食事と症状を記録する
・無理のない範囲で体を動かす
特定の食品を一度にすべて除かず、
症状との関係を確認しながら
少しずつ調整することが大切です。
受診を考えたい症状
次のような場合は、
消化器内科へご相談ください。
・症状が1~2週間以上続く
・腹痛を伴う
・下痢や便秘を繰り返す
・症状が徐々に悪化している
・日常生活に支障がある
・生活改善で良くならない
さらに、
・血便や黒い便
・意図しない体重減少
・発熱
・夜間の腹痛や下痢
・強い腹痛や嘔吐
・便もガスも出ない
・お腹の張りが急に強くなった
場合は、
単なるガスと自己判断せず、
早めに受診してください。
症状に応じて、
・血液検査
・便検査
・腹部エコー
・大腸カメラ
などを検討します。
まとめ
ガスやおならが増える原因には、
・飲み込んだ空気
・発酵しやすい食品
・便秘
・食品との相性
・過敏性腸症候群(IBS)
・薬の影響
などがあります。
多くは、食事や生活習慣の見直しで
軽くなる可能性があります。
ただし、
長く続く場合や、
血便・体重減少・強い腹痛を伴う場合は、
消化器内科へご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
