2026年10月05日

はじめに
当院ホームページをご覧の皆さまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
食事をするときに、
・食べ物が胸につかえる
・飲み込むまでに時間がかかる
・水やお茶で流し込んでいる
・食事中によくむせる
・食べたものが戻ってくる
と感じていませんか?
飲み込みにくさには、
食道の炎症や狭窄だけでなく、
のどや神経、筋肉の病気が
関係している場合もあります。
今回は、食べ物がつかえる原因と、
胃カメラを考えたい症状を解説します。
結論
食べ物のつかえや飲み込みにくさを
繰り返す場合は、
「年齢の影響だろう」と決めつけず、
一度原因を確認することが大切です。
特に、
・症状が徐々に強くなっている
・固形物が通りにくい
・食欲低下や体重減少がある
・胸や背中の痛みを伴う
・貧血を指摘された
場合は、胃カメラを含めた検査について
消化器内科へご相談ください。
どこでつかえるかも重要です

飲み始めにむせる場合
・飲み込むとむせる
・食後に声がかすれる
・飲み込む動作を始めにくい
・口から食べ物がこぼれる
場合は、のどの嚥下機能の低下や、
脳・神経・筋肉の病気なども考えます。
脳梗塞やパーキンソン病のほか、
加齢による筋力低下も
嚥下障害の原因になります。
飲み込んだ後に胸でつかえる場合
飲み込むことはできても、
胸の奥で止まる感じがある場合は、
食道の炎症や狭窄、
動きの異常などが考えられます。
ただし、感じる場所だけで
原因を特定することはできません。
食べ物がつかえる主な原因

逆流性食道炎・食道狭窄
胃酸などの逆流によって、
胸やけや胸の違和感が起こります。
炎症を繰り返すことで食道が狭くなり、
食べ物が通りにくくなる場合もあります。
食道がん
食道がんでも、
つかえ感や飲み込みにくさが
現れることがあります。
・症状が徐々に悪化する
・食事量が減った
・意図せず体重が減った
・声がかすれる
場合は、早めの確認が必要です。
食道アカラシア
食道の動きや、食道と胃の境目の
開き方に異常が起こる病気です。
・固形物と飲み物の両方がつかえる
・食べ物が口へ戻る
・胸が痛む
・体重が減る
などの症状が現れます。
胃カメラに加えて、食道造影や
食道内圧検査が必要になる場合があります。
好酸球性食道炎
アレルギーに関連する炎症によって、
食べ物がつかえることがあります。
診断のため、胃カメラの際に
食道粘膜の組織を採取することがあります。
胃カメラを考えたいサイン
次のような場合は、
胃カメラについてご相談ください。
・つかえ感を繰り返す
・症状が徐々に強くなっている
・固形物が通りにくい
・胸やけや胸痛を伴う
・食べ物が戻ってくる
・食欲不振や体重減少がある
・貧血を指摘された
胃カメラでは、
食道・胃・十二指腸を観察し、
食道炎、狭窄、腫瘍などがないかを
確認します。
ただし、のどの嚥下機能や
食道の動きは、
胃カメラだけでは十分に
評価できない場合があります。
症状に応じて、耳鼻咽喉科への受診や、
食道造影などを検討します。
速やかな受診が必要な症状
次のような場合は、
速やかに医療機関を受診してください。
・食べ物が詰まり、水分も通らない
・唾液を飲み込めない
・息苦しさや強い胸痛がある
・繰り返し吐いている
・吐血や黒い便が出た
・急にろれつが回らなくなった
・顔や手足の動かしにくさを伴う
呼吸が苦しい場合や、
急な神経症状がある場合は、
救急要請も検討してください。
食べ物が詰まったときは、
水などで無理に押し流さないでください。
当院の胃カメラについて
当院では、
・鼻から行う経鼻内視鏡
・口から行う経口内視鏡
・鎮静剤を使用した胃カメラ
・必要に応じた組織検査
に対応しています。

胃カメラ以外の専門的な検査や
治療が必要な場合は、
対応可能な医療機関へ
ご紹介します。
まとめ
食べ物のつかえや飲み込みにくさには、
逆流性食道炎、食道狭窄、
食道がん、食道アカラシアなどのほか、
のどや神経、筋肉の病気が
関係している場合もあります。
症状を繰り返す場合や、
徐々に悪化している場合は、
自己判断で様子を見続けず、
消化器内科へご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
