2026年1月13日

はじめに
東松原・明大前・永福町・浜田山など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
健康診断で、
・便潜血検査は陰性だった
・陰性なら病気はないと思っている
・血便や便通の変化が気になる
・症状があるのに様子を見ている
という方はいませんか?
便潜血検査が陰性でも、
大腸の病気を完全に
否定することはできません。
今回は、陰性でも安心できない理由と、
消化器内科を受診する目安を解説します。
結論
便潜血検査は、
症状のない方を対象とした
大腸がん検診に有用です。
ただし、検査結果が陰性でも、
・血便が出た
・便が細くなった
・便秘や下痢が続く
・残便感がある
・貧血や体重減少がある
場合は、検診結果だけで
「異常なし」と判断できません。
症状がある場合は、
消化器内科を受診し、
必要に応じて大腸カメラなどを
検討することが大切です。
便潜血検査とは?

便潜血検査は、便に混じった
目に見えないほど微量な血液を
調べる検査です。
身体への負担が少なく、
大腸がん検診として広く行われています。
一般的には、別の日に採取した
2日分の便を調べます。
2回のうち1回だけでも陽性であれば、
大腸カメラによる精密検査が必要です。
▶ 関連コラム
なぜ陰性でも安心できない?

便潜血検査は、採取した便に
一定量以上の血液が含まれているかを
調べる検査です。
大腸ポリープや大腸がんがあっても、
病変から毎日出血するとは限りません。
また、出血量が少ない場合や、
採取した部分に血液が含まれていない場合は、
陰性になることがあります。
そのため、
便潜血陰性=大腸に病気がない
という意味ではありません。
陰性という結果だけでなく、
現在の症状や過去からの変化も
合わせて判断する必要があります。
血便がある場合は陰性でも受診を
目で見て分かる血便がある場合は、
便潜血検査の結果にかかわらず
医療機関を受診してください。
血便の原因には、
・いぼ痔、切れ痔
・大腸ポリープ
・大腸がん
・潰瘍性大腸炎
・感染性腸炎
・大腸憩室出血
などがあります。
紙に付く鮮血や、
便の表面に付く血は
痔でも起こります。
しかし、血液の色や出方だけで
原因を正確に区別することはできません。
「痔だろう」と自己判断せず、
原因を確認することが大切です。
▶ 関連コラム
早めに受診したい症状
便潜血検査が陰性でも、
次の場合は消化器内科へご相談ください。
・血便を繰り返す
・便秘や下痢が続く
・便が細い状態が続く
・残便感や腹部の張りがある
・原因不明の貧血を指摘された
・意図せず体重が減っている
・親や兄弟姉妹に大腸がんの方がいる
・40歳以降に新しい症状が現れた
症状や年齢、家族歴などを確認し、
大腸カメラの必要性を判断します。
すべての症状に対して、
必ず大腸カメラを行うわけではありません。
速やかな受診が必要な症状
次の場合は、
速やかに医療機関を受診してください。
・大量の血便が出た
・黒いタール状の便が出た
・強い腹痛が続いている
・繰り返し吐いて水分を取れない
・めまい、冷や汗、動悸がある
・お腹が張り、便やガスが出ない
・意識がもうろうとする
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。
大腸カメラでわかること
大腸カメラでは、
大腸の粘膜を直接観察します。
・大腸ポリープ
・大腸がん
・大腸の炎症
・大腸憩室
・出血している病変
などを確認できます。
切除可能なポリープであれば、
大きさや形などを確認したうえで、
検査中に切除できる場合があります。
症状があっても、
必ず大腸に病気があるとは限りません。
検査によって原因を確認し、
今後の対応を決めることが大切です。
当院の大腸カメラについて

当院では、
・鎮静剤を使用した大腸カメラ
・炭酸ガス送気
・院内下剤用の個室
・日帰り大腸ポリープ切除
・検査後のリカバリースペース
・土曜日の検査
に対応しています。
ご希望や体調に応じて鎮静剤を使用し、
検査への不安や苦痛の軽減に配慮します。
鎮静剤の効き方や、
痛みの感じ方には個人差があります。
まとめ
便潜血検査が陰性でも、
大腸の病気を完全に
否定することはできません。
血便、便通の変化、貧血、
体重減少などがある場合は、
陰性という結果だけで判断せず、
消化器内科へご相談ください。
診察のうえ、症状や年齢などから
大腸カメラの必要性を判断します。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
