2026年1月28日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。
低用量ピルを服用してから、
・お腹が痛くなった
・下痢や便秘になった
・胃がムカムカする
・お腹が張る
このような症状はありませんか?
低用量ピルでは、吐き気や腹部不快感などの
消化器症状が現れることがあります。
一方で、腹痛や便通異常のすべてが
ピルの副作用とは限りません。
今回は、低用量ピルで起こることがある
腹痛・下痢・便秘と、
医療機関を受診する目安を解説します。
低用量ピルで消化器症状は起こる?
低用量ピルには、
女性ホルモンに似た成分が含まれています。
服用によるホルモン環境の変化などにより、
・吐き気
・胃の不快感
・腹痛
・お腹の張り
・下痢や便秘
などが現れることがあります。
症状の種類や頻度は、
服用している製剤や体質によって異なります。
軽い吐き気や胃の不快感は、
服用を始めた時期にみられることがあります。
症状が強い場合や改善しない場合は、
処方した婦人科へご相談ください。
自己判断で服用を中止したり、
服用方法を変えたりしないことが大切です。

服用した時間や症状の内容、
食事との関係を記録しておくと、
診察時の判断に役立ちます。
嘔吐や激しい下痢がある場合
服用後に嘔吐した場合や、
激しい下痢が続いている場合は、
薬の成分が十分に吸収されず、
避妊効果などに影響する可能性があります。
対応は、服用している製剤や
症状が起こった時間によって異なります。
薬の説明書を確認し、
処方した医療機関や薬剤師へご相談ください。
自己判断で錠数を増やしたり、
まとめて服用したりすることは避けましょう。
腹痛を副作用と決めつけない
腹痛や便通異常が続く場合は、
ピル以外の原因も考える必要があります。
例えば、
・感染性胃腸炎
・過敏性腸症候群(IBS)
・胃炎や胃・十二指腸潰瘍
・炎症性腸疾患
・婦人科系の病気
などでも症状が起こります。
服用開始と症状が現れた時期が近くても、
必ずしもピルが原因とは限りません。
症状の経過や食事との関係、
発熱・血便などの有無を確認して
判断することが大切です。
▶ 医療コラム第28回:過敏性腸症候群(IBS)とは?|下痢・便秘・腹痛が続く原因と大腸カメラが必要なサイン
すぐに受診したい症状
低用量ピルの服用中は、
まれですが血栓症にも注意が必要です。
次のような症状が突然現れた場合は、
服用を中止して速やかに受診してください。
・激しい腹痛
・突然の胸痛や息苦しさ
・片脚の急な痛みや腫れ
・これまでにない激しい頭痛
・突然の視覚・言語障害

受診時には、低用量ピルを
服用していることをお伝えください。
消化器内科を受診する目安
次のような場合は、
内科または消化器内科へご相談ください。
・腹痛や便通異常が続いている
・夜間に腹痛や下痢で目が覚める
・血便や黒い便が出た
・発熱や嘔吐を伴う
・食欲低下や体重減少がある
・市販薬で改善しない
まず問診や診察を行い、
必要に応じて血液検査や便検査を検討します。
胃カメラや大腸カメラは、
すべての方に必要なわけではありません。
血便、貧血、体重減少、
長引く症状などがある場合に、
消化管の病気が隠れていないか
確認するため検討することがあります。
婦人科と消化器内科のどちらに相談する?
ピルの継続や種類の変更については、
処方した婦人科へ相談することが基本です。
一方で、下痢や便秘が続く場合や、
血便・黒い便などがある場合は、
消化器内科にもご相談ください。
受診時には、薬の名前が分かるものや
お薬手帳をお持ちください。

まとめ
低用量ピルでは、
吐き気、腹部不快感、腹痛、
下痢・便秘などが現れることがあります。
ただし、症状が続く場合は、
ピルの副作用だけでなく、
過敏性腸症候群や感染性胃腸炎などが
隠れている可能性もあります。
自己判断で服用を中止せず、
まず処方した婦人科へ相談しましょう。
激しい腹痛、胸痛、息苦しさ、
片脚の痛みや腫れなどが突然現れた場合は、
速やかな受診が必要です。
腹痛・下痢・便秘にお悩みの方へ
東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニックでは、
腹痛、下痢、便秘、お腹の張りなどの
消化器症状についてご相談いただけます。
症状に応じて、血液検査や便検査、
胃カメラ・大腸カメラなどを検討します。
低用量ピルを服用中の方は、
お薬手帳をお持ちのうえ
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
