2026年2月27日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。
朝になると、
・お腹が痛くなる
・出勤前に下痢をする
・家を出る直前に便意がくる
・何度もトイレに行きたくなる
・日中は比較的落ち着いている
このような症状はありませんか?

朝は、起床や朝食をきっかけに
腸が動きやすい時間帯です。
しかし、毎朝のように下痢を繰り返し、
通勤や通学に支障が出ている場合は、
過敏性腸症候群(IBS)などが
関係している可能性があります。
今回は、朝に下痢が起こる原因と、
自宅でできる対策、受診の目安を
わかりやすく解説します。
朝に下痢が起こりやすい理由
朝に便意が起こりやすい理由の一つが、
胃結腸反射です。
胃結腸反射とは、食べ物や飲み物が
胃に入ったことをきっかけに、
大腸の動きが活発になる反応です。
本来は、排便を促すための
正常な生理現象です。
ところが、腸が刺激に敏感な方では、
朝食や飲み物を取った直後に、
・急な便意
・腹痛
・軟便や水様便
・何度もトイレに行く
といった症状が起こることがあります。
特に、朝食を短時間で食べたり、
冷たい飲み物やコーヒーを
一気に飲んだりすると、
症状のきっかけになる場合があります。
IBSが関係していることも
朝の下痢を繰り返す場合は、
**過敏性腸症候群(IBS)**が
関係していることがあります。
IBSは、検査で明らかな病気が
見つからないにもかかわらず、
腹痛と便通異常を繰り返す病気です。
下痢型のIBSでは、
・排便すると腹痛が和らぐ
・仕事や学校の前に悪化する
・外出前に何度も便意が起こる
・休日は症状が軽い
・下痢とともに腹痛や張りがある
などの特徴がみられます。
脳と腸は互いに影響しているため、
緊張や不安、睡眠不足が重なると、
腸の動きや知覚が過敏になります。

ただし、朝に下痢をするだけで
IBSと診断できるわけではありません。
腹痛が目立たず、軟便や水様便が
中心の場合は、機能性下痢など
別の状態も考えられます。
▶ 医療コラム第28回:下痢・便秘・腹痛が続く方へ|過敏性腸症候群(IBS)とは?
朝食や飲み物が影響する場合
朝に取る食品や飲み物が、
下痢を誘発することもあります。
特に確認したいのは、
・コーヒーやエナジードリンク
・冷たい飲み物
・牛乳や乳製品
・脂っこい朝食
・糖分や人工甘味料の多い飲料
・サプリメントや一部の薬
などです。
コーヒーに含まれるカフェインは、
腸の動きに影響することがあります。
牛乳を飲んだ後に腹痛や下痢、
お腹の張りが起こる場合は、
乳糖不耐症の可能性もあります。
何を取った日に症状が出るのか、
食事と便の状態を記録すると、
原因を見つけやすくなります。
IBS以外の病気にも注意
下痢が続く原因は、
IBSだけではありません。
・感染性胃腸炎
・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
・甲状腺機能亢進症
・薬やサプリメントの影響
・大腸の病気
などが隠れていることがあります。
特に、夜中に下痢で目が覚める場合は、
IBS以外の病気がないか
確認することが大切です。
朝の下痢を減らすためにできること
まずは、次の方法を試してみましょう。
・朝食を急いで食べない
・冷たい飲み物を一気に飲まない
・空腹時のコーヒーを控える
・牛乳を飲んだ後の症状を確認する
・起床時間と睡眠時間を整える
・排便できる時間を確保する
・食事と症状を記録する

ただし、自己判断で多くの食品を
一度に制限することはおすすめできません。
症状との関係が疑われるものから、
一つずつ量や取り方を見直しましょう。
医療機関を受診する目安
次のような場合は、
消化器内科へご相談ください。
・下痢が数週間続いている
・通勤や通学に支障がある
・腹痛を繰り返している
・夜中にも下痢で目が覚める
・血便や黒い便が出る
・発熱や嘔吐を伴う
・体重が減ってきた
・貧血を指摘された
・40歳以降に便通が変化した
強い腹痛や高熱、繰り返す水様便、
水分を十分に取れない状態がある場合は、
早めの受診が必要です。
症状や年齢、経過に応じて、
血液検査、便検査、大腸カメラなどを
検討します。
まとめ
朝は、胃結腸反射によって
腸が動きやすい時間帯です。
そこにストレス、カフェイン、
冷たい飲み物、乳製品などが重なると、
腹痛や下痢が起こることがあります。
朝の下痢を繰り返し、
排便によって腹痛が変化する場合は、
IBSが関係している可能性があります。
一方、血便、体重減少、発熱、
夜間の下痢などがある場合は、
IBSと決めつけないことが大切です。
朝の下痢にお悩みの方へ
東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニックでは、
朝に繰り返す下痢や腹痛、
過敏性腸症候群などの診療を
行っています。
「毎朝トイレが心配で外出しにくい」
「IBSかどうか確認したい」
という段階でも、
お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了
