2026年9月28日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
食事をした直後に、
・みぞおちが痛くなる
・下腹部が痛くなりトイレへ行きたくなる
・脂っこい料理で右上腹部が痛む
・食後の腹痛を繰り返している
と悩んでいませんか?

食後の腹痛には、胃や腸だけでなく、
胆のうや膵臓の病気が
関係している場合もあります。
今回は、食後すぐに
お腹が痛くなる原因と、
消化器内科を受診する目安を解説します。
結論
食後の腹痛は、痛む場所だけで
原因を特定することはできません。
原因を考えるうえでは、
・食後どのくらいで痛むか
・どこが痛むか
・排便すると改善するか
・脂っこい食事と関係するか
・発熱や嘔吐を伴うか
などが手がかりになります。
腹痛を繰り返す場合や、
食事が取れないほど痛む場合は、
消化器内科へご相談ください。
食後すぐに腹痛が起こるのはなぜ?
食事をすると胃が広がり、
胃酸が分泌されます。
胃や腸の動きも活発になり、
胆のうからは脂肪の消化に必要な
胆汁が送り出されます。
もともと炎症や知覚過敏、
胆石などがある場合は、
食事をきっかけに痛みが現れることがあります。
ただし、痛みが始まる時間だけで
原因となる臓器を断定することはできません。
みぞおちが痛む場合
食後にみぞおちが痛む場合は、
・胃炎
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・機能性ディスペプシア
・胃食道逆流症
などが考えられます。
胃もたれ、早期満腹感、吐き気、
胸やけを伴うこともあります。
症状を繰り返す場合は、
胃カメラで食道・胃・十二指腸を
確認することがあります。
▶ 関連コラム
第38回:機能性ディスペプシア(FD)とは?|胃もたれ・食後のムカムカ・げっぷが続く原因
下腹部痛と便意がある場合
食事の刺激によって大腸が動き、
便意が起こることがあります。
これは「胃結腸反射」と呼ばれる
体の自然な反応です。
一方、
・食後に毎回腹痛が起こる
・下痢や便秘を繰り返す
・排便すると痛みが軽くなる
・緊張すると悪化する
場合は、過敏性腸症候群などが
関係していることがあります。
血便や発熱、貧血、
体重減少がある場合は、
炎症や大腸の病気が
隠れていないか確認が必要です。
▶ 関連コラム
第39回:過敏性腸症候群(IBS)の原因とは?
右上腹部が痛む場合
脂っこい食事の後に、
みぞおちから右上腹部が痛む場合は、
胆石症や胆のう炎などが考えられます。
痛みが右の背中や肩へ
広がる場合もあります。
発熱、嘔吐、黄疸などを伴う場合は、
速やかな受診が必要です。
腹部エコーでは、胆石や胆のうの腫れ、
胆管の拡張などを確認します。
▶ 関連コラム
第85回:胆石とは?|右上腹部痛の原因と検査の目安
上腹部から背中まで痛む場合
みぞおち付近の強い痛みが
背中まで広がる場合は、
膵炎など膵臓の病気も考えられます。
強い痛みが続く、何度も吐く、
発熱がある場合は、
様子を見続けず受診してください。
膵臓は腹部エコーで
見えにくいこともあります。
必要に応じて血液検査や、
CT・MRIができる医療機関への
紹介を検討します。
受診前に確認したいこと
可能であれば、次の点を
記録しておきましょう。
・食べたもの
・食後何分で痛み始めたか
・痛む場所と持続時間
・排便すると改善するか
・下痢、嘔吐、発熱の有無
・症状を繰り返した回数

早めに受診したい場合
次のような場合は、
消化器内科へご相談ください。
・食後の腹痛を繰り返す
・数日たっても改善しない
・食事量が減っている
・夜中に痛みで目が覚める
・下痢や便秘が続いている
・意図せず体重が減っている
・市販薬を使っても改善しない
症状に応じて、血液検査、腹部エコー、
胃カメラ、大腸カメラなどを検討します。
すべての方に、すべての検査が
必要なわけではありません。
▶ 関連コラム
第131回:腹部エコー検査で何がわかる?|肝臓・胆のう・膵臓に見つかる病気と検査の流れ
速やかな受診が必要な症状
次の症状がある場合は、
速やかに医療機関を受診してください。
・突然の強い腹痛
・強い痛みが続いている
・繰り返し吐いて水分を取れない
・吐血、血便、黒い便が出た
・発熱と右上腹部痛がある
・皮膚や白目が黄色い
・お腹が張り、便やガスが出ない
・冷や汗、息苦しさ、意識の変化がある
症状が強い場合は、
救急受診も検討してください。
当院へご相談ください
当院では、食後の腹痛や胃もたれ、
下痢、便秘などの
消化器症状を診療しています。
必要に応じて、血液検査、腹部エコー、
胃カメラ、大腸カメラなどを行います。

「食べ過ぎだと思うけれど心配」
「胃と腸のどちらを調べればよい?」
という段階でも大丈夫です。
まとめ
食後すぐの腹痛には、
胃や腸だけでなく、胆のうや膵臓の病気が
関係している場合があります。
痛む場所に加えて、食事内容や、
便通、発熱、嘔吐などの症状も重要です。
腹痛を繰り返す場合や、
発熱、血便、黄疸などがある場合は、
消化器内科へご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
