低FODMAP食とは?|IBS・ガス・お腹の張りへの取り入れ方と注意点【医療コラム第59回】

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低FODMAP食とは?|IBS・ガス・お腹の張りへの取り入れ方と注意点【医療コラム第59回】

低FODMAP食とは?|IBS・ガス・お腹の張りへの取り入れ方と注意点【医療コラム第59回】

2026年2月24日

低FODMAP食とは?|IBS・ガス・お腹の張りへの取り入れ方と注意点【医療コラム第59回】

はじめに

東松原・明大前・永福町・浜田山・下北沢
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の 池崎 修 です。

・食後にお腹が張る
・ガスやおならが増えた
・腹痛を伴うことがある
・下痢や便秘を繰り返す

このような症状で
お悩みではありませんか?

お腹の張りやガスには、
食事に含まれる
特定の糖質が
関係している場合があります。

その食事療法の一つが、
低FODMAP
(フォドマップ)食
です。

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今回は、

・低FODMAP食とは何か
・どのような方に向くか
・具体的な進め方
・注意したい症状

について解説します。

FODMAPとは?

FODMAPとは、
次の英語の頭文字を
組み合わせた言葉です。

・Fermentable:発酵性
・Oligosaccharides:オリゴ糖
・Disaccharides:二糖類
・Monosaccharides:単糖類
・And
・Polyols:糖アルコール

これらは、
小腸で吸収されにくく、
大腸で発酵しやすい
糖質の総称です。

腸内細菌によって
発酵するとガスが発生し、
腸管内の水分も
増えやすくなります。

その結果、

・お腹の張り
・ガスの増加
・腹痛
・下痢や便秘

などが起こることがあります。

ただし、FODMAPは
体に悪い成分ではありません。

症状のない方が、
避ける必要はありません。

低FODMAP食が向いている方

低FODMAP食は、
特に**過敏性腸症候群(IBS)**の
症状改善を目的として
検討される食事療法です。

IBSでは腸が敏感なため、
少量のガスや腸の動きでも、
強い張りや腹痛を
感じることがあります。

海外の診療ガイドラインでも、
IBSに対する
期間を限定した方法として
低FODMAP食が提案されています。

ただし、効果には
個人差があります。

すべてのお腹の張りに
有効とは限りません。

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高FODMAP食品の例

FODMAPを比較的多く含む
食品の例には、

・玉ねぎ、にんにく
・小麦を多く使った食品
・牛乳、一般的なヨーグルト
・りんご、梨
・はちみつ
・豆類の一部
・糖アルコールを含む食品

などがあります。

ただし、FODMAPの量は、

・食品の種類
・一度に食べる量
・調理方法
・果物の熟し具合

などによって変わります。

「この食品は絶対に禁止」
という方法ではありません。

比較的取り入れやすい食品

低FODMAP食で
選ばれることがある食品は、

・白米
・じゃがいも
・にんじん
・ほうれん草
・魚、肉、卵
・木綿豆腐
・いちご、キウイ
・乳糖を含まない乳製品

などです。

これらの食品でも、
食べる量や体質によっては
症状が出る可能性があります。

低FODMAP食の進め方

低FODMAP食は、
食品を長期間禁止する
食事療法ではありません。

一般的には、
次の3段階で進めます。

1.一時的に制限する

高FODMAP食品を
一定期間減らして、
症状が変化するか確認します。

2.少しずつ再導入する

症状が落ち着いたら、
制限した食品を
種類ごとに戻します。

どの食品を
どのくらい食べると
症状が出るか確認します。

3.自分に合う食事へ調整する

食べられる食品は戻し、
症状が出る食品だけを
必要な範囲で調整します。

最終的な目標は、
制限を必要最小限にして、
無理なく続けられる
食生活をつくること
です。

自己判断による長期制限に注意

低FODMAP食を
厳格に続け過ぎると、

・食物繊維の不足
・カルシウムなどの不足
・食事の選択肢が狭くなる
・腸内細菌への影響

などが懸念されます。

症状が現れた日、
食べた食品と量、
便の状態などを記録すると、
食事との関係を
確認しやすくなります。

可能であれば、
医師や管理栄養士へ
相談しながら進めましょう。

食事療法より先に受診したい症状

次のような症状がある場合は、
食事の影響やIBSと
自己判断しないことが大切です。

・血便や黒い便
・意図しない体重減少
・発熱が続く
・夜間に目が覚める腹痛や下痢
・貧血を指摘された
・症状が徐々に悪化している

このような場合は、
潰瘍性大腸炎や
クローン病、大腸がんなどを
除外する必要があります。

症状に応じて、

・血液検査
・便検査
・腹部エコー
・大腸カメラ

などを検討します。

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まとめ

低FODMAP食は、
腸内で発酵しやすい糖質を
一時的に調整する食事療法です。

特にIBSによる、

・腹痛
・ガス
・お腹の張り
・便通異常

の改善が期待できる場合があります。

ただし、
すべての食品を長期間
避ける方法ではありません。

一時的な制限、
段階的な再導入、
個人に合わせた調整の順で
進めることが大切です。

お腹の張りや便通異常が
長く続いている方は、
食事だけが原因とは限りません。

極端な食事制限を始める前に、
消化器内科へご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前 いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
・がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会 修了

院長 池崎 修

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