機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群の併発|症状が重なる理由と検査・治療

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機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は併発する?|胃と腸の不調が続く方へ【医療コラム第145回】

機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群の併発|症状が重なる理由と検査・治療

2026年11月05日

機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は併発する?|胃と腸の不調が続く方へ【医療コラム第145回】

はじめに

東松原・明大前・永福町・浜田山など
世田谷区や井の頭線沿線に
お住まいのみなさまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

・胃もたれと下痢が続いている
・少し食べると満腹になり、便秘もある
・胃と腸の薬を飲んでもすっきりしない
・まとめて相談してよいか迷っている

このようなお悩みはありませんか。

機能性ディスペプシア(FD)と
過敏性腸症候群(IBS)は、
併存する場合があります。

今回は、症状が重なる理由と、
検査・治療の考え方を解説します。

FDとIBSはどんな病気?

機能性ディスペプシア(FD)

症状を説明する明らかな病気が
見つからないにもかかわらず、
胃の不調が慢性的に続く病気です。

代表的な症状は、次の4つです。

・食後の胃もたれ
・少量で満腹になる
・みぞおちの痛み
・みぞおちの焼けるような感じ

胃が食べ物を受け入れる働きや、
送り出す働きの変化などが関係します。

▶ 第38回:機能性ディスペプシア(FD)とは?

過敏性腸症候群(IBS)

繰り返す腹痛に、排便との関連や、
便の回数・形の変化を伴う病気です。

便の状態から、便秘型・下痢型、
混合型・分類不能型に分けられます。

お腹の張りを伴う場合もありますが、
下痢やガスの症状だけで、
IBSとは判断できません。

診察では、ほかの病気が
症状を説明しないかも確認します。

▶第28回:過敏性腸症候群(IBS)とは?

胃と腸の不調は重なる?

FDとIBSが重なる状態は、
「オーバーラップ」と呼ばれます。

例えば、食後の胃もたれに加えて、
腹痛と下痢を繰り返す場合があります。

一方、便秘やお腹の張りが強い時期に、
胃の不快感も気になる方がいます。

ただし、胃と腸の症状があれば、
必ず両方の病気というわけではありません。

症状が出る場所や時間、
食事・排便との関係を整理して、
一人ひとりの状態を判断します。

なぜ一緒に起こることがある?

胃と腸は、脳との情報のやり取りを
通じて働きが調整されています。

FDとIBSには、次のような
共通する要因があります。

・胃腸の動きの変化
・刺激への敏感さ
・脳と消化管の相互作用
・感染性胃腸炎後の変化など

ストレスや睡眠、食事などが、
症状に影響する場合もあります。

ストレスだけが原因ではなく、
つらさが「気のせい」でもありません。

胃カメラ・大腸カメラは必要?

両方の症状があっても、
全員に両方の内視鏡検査が
必要なわけではありません。

症状の経過や年齢、家族歴、
過去の検査結果などから判断します。

胃カメラでは潰瘍や腫瘍などを、
大腸カメラでは腸の炎症や腫瘍などを
確認します。

血液検査や便検査などを
選ぶ場合もあります。

検査で異常が見つからなくても、
症状や生活への影響を確認し、
必要な治療を検討します。

治療はどう進める?

胃と腸の症状を合わせて確認し、
特につらい症状から治療を考えます。

FDでは、胃の働きを整える薬や、
胃酸を抑える薬などを検討します。

IBSでは、便秘・下痢・腹痛などに
応じた薬を選びます。

一方の薬が、もう一方の症状に
影響する場合もあるため、
服用中の薬をまとめて確認します。

市販薬やサプリメントを増やす前に、
医師や薬剤師へ相談しましょう。

効果が不十分な場合は、
診断や薬の使い方を見直し、
必要に応じて心理療法なども検討します。

食事で気をつけたいこと

まずは、食事と症状の関係を
簡単に記録してみましょう。

・何を、どのくらい食べたか
・胃もたれや腹痛が出た時間
・便の回数や硬さ
・睡眠や緊張との関係

胃もたれがつらい方は、
一度に無理して食べず、
少量ずつ分ける方法もあります。

食物繊維や乳製品などで
張りが強くなる方もいますが、
影響には個人差があります。

食品を一度に減らしすぎると、
栄養不足につながる場合があります。

低FODMAP食などを検討する場合も、
医師や管理栄養士に相談し、
必要な範囲で取り組みましょう。

早めに相談したい症状

次の場合は、FDやIBSと決めつけず、
早めにご相談ください。

・血便や黒い便がある
・意図せず体重が減っている
・貧血や発熱がある
・夜中に腹痛や下痢で目が覚める
・飲み込みにくさがある
・症状が悪化している

水分が取れない、吐血、
強い腹痛などがある場合は、
予約日を待たずに受診してください。

当院へご相談ください

当院では、胃もたれや腹痛、
便秘・下痢などを診療しています。

胃と腸の症状、服用中の薬、
過去の検査結果を合わせて確認し、
必要な検査・治療をご提案します。

当院は東松原駅徒歩1分。
明大前駅から井の頭線で1駅です。

まとめ

FDとIBSは、併存する場合があります。

胃と腸を別々に我慢せず、
気になる症状をまとめて
お伝えください。

症状や食事、便通の変化を整理し、
自分に合う対策を考えていきましょう。

【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:

・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

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