2026年10月22日

はじめに
東松原・明大前・永福町・下北沢など、
井の頭線沿線にお住まいのみなさまへ。
京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。
発熱したとき、
・すぐに検査を受けてもよい?
・12時間待つ必要がある?
・陰性ならインフルエンザではない?
と迷うことはありませんか。

インフルエンザ検査は、
発症からの時間によって
結果が変わる場合があります。
今回は、検査のタイミングと
受診の目安を解説します。
発熱直後は陰性になることがあります
医療機関では一般的に、
鼻の奥などから検体を採取し、
ウイルスの抗原を調べる
迅速抗原検査を行います。
比較的短時間で結果がわかりますが、
感染していても
陰性になることがあります。
特に発症直後は、
検体に含まれるウイルス量が少なく、
検査で検出できない場合があります。
これを「偽陰性」といいます。
検体の採取状況や検査方法によっても
結果は異なるため、
陰性だけで感染を完全には
否定できません。

発熱後12時間は待つべき?
発熱後12時間まで、
必ず受診を待つ必要はありません。
検査を行うタイミングは、
症状の強さや発症からの経過などを確認し、
医師が判断します。
一般的な迅速抗原検査では、
発症からある程度時間が経過すると
陽性を確認しやすくなりますが、
「何時間待てば必ず正確」とは
一律に決められません。
また、発熱に気づいた時刻と、
発症した時刻は
必ずしも同じではありません。
熱が出る前から、悪寒やだるさ、
頭痛が始まっていることもあります。
検査の必要性やタイミングは、
周囲の感染状況や
使用する検査方法も踏まえて判断します。
受診時には、
次の内容をお伝えください。
・症状が始まった時刻
・発熱に気づいた時刻と最高体温
・解熱剤を使用した時刻
・家族や職場、学校での感染状況
陰性でも再検査は必要?
初回検査が陰性でも、
発熱や強いだるさが続く場合は、
時間を空けて再検査を
検討することがあります。
特に、家族がインフルエンザと
診断されている場合や、
周囲で流行していて
高熱・悪寒・関節痛などがある場合は、
陰性でも注意が必要です。
ただし、陰性だった方全員に
再検査が必要なわけではありません。
症状、発症からの時間、
重症化リスク、治療の必要性などを確認し、
医師が総合的に判断します。
検査だけを繰り返すのではなく、
症状が続く場合は再度ご相談ください。
検査のために受診を遅らせないでください

検査が陽性になりやすい時間まで、
無理に待つ必要はありません。
次のような症状がある場合は、
早急に医療機関を受診してください。
・息苦しさや胸痛がある
・水分が取れない、繰り返し吐く
・ぐったりして反応が悪い
・意識がもうろうとする
・けいれんがある
・急速に体調が悪化している
意識の異常や強い呼吸困難がある場合は、
救急要請を検討してください。
乳幼児、高齢者、妊娠中の方、
呼吸器・心臓の病気や糖尿病などの
基礎疾患がある方も、
早めの相談が大切です。
抗インフルエンザ薬はいつから使う?
抗インフルエンザ薬は、一般的に
発症後48時間以内に開始すると、
発熱期間の短縮などの効果が期待できます。
ただし、全員に必ず必要なわけではなく、
年齢や症状、基礎疾患などを踏まえて
処方を判断します。
重症の場合などは、
48時間を過ぎていても
治療を検討することがあります。
「もう遅い」と自己判断せず、
ご相談ください。
検査が早すぎることを心配して、
受診を何日も遅らせることは避けましょう。
自宅の検査が陰性だったら
自宅では、国が承認した
「第1類医薬品」の検査キットを、
添付の説明書に従って使用してください。
「研究用」は、
診断目的で承認された製品ではありません。
自宅の検査が陰性でも、
感染を否定できません。
症状が強い場合や
悪化している場合は受診してください。
自宅で過ごす間は、
こまめな水分補給と十分な休養を心がけ、
症状がある間は外出を控えましょう。
周囲への感染予防も大切です。
当院へご相談ください
当院では、発熱、せき、のどの痛み、
悪寒、関節痛などを診療しています。
症状の経過や診察所見を確認し、
必要に応じて検査をご案内します。
発熱がある方は、
来院前に症状をお知らせください。
まとめ
インフルエンザの迅速検査は、
発症直後には陰性になる場合があります。
ただし、発熱後12時間まで
必ず受診を待つ必要はありません。
検査結果だけでなく、
症状や周囲の感染状況を含めて
判断することが大切です。
つらい症状がある場合は、
検査のタイミングを待たずに
ご相談ください。
【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修
診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科
資格・専門医:
・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医
