胃カメラの結果はどう見る?食道裂孔ヘルニア・胃ポリープ・胃炎の意味と対応

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胃カメラ結果の見方|逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア・胃ポリープ・胃炎を解説【医療コラム第138回】

胃カメラの結果はどう見る?食道裂孔ヘルニア・胃ポリープ・胃炎の意味と対応

2026年10月19日

胃カメラ結果の見方|逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア・胃ポリープ・胃炎を解説【医療コラム第138回】

はじめに

当院ホームページをご覧の皆さまへ。

京王井の頭線 東松原駅前
いけざき内科・内視鏡クリニック
院長の池崎 修です。

胃カメラの結果用紙を見て、

・逆流性食道炎と書かれていた
・食道裂孔ヘルニアとは何?
・胃ポリープはがんになる?
・萎縮性胃炎を放置してよい?
・びらんから生検をしたのはなぜ?

と気になっていませんか?

胃カメラの結果には、
聞き慣れない病名や所見が
記載されていることがあります。

今回は、胃カメラでよく指摘される
食道や胃の所見について、

それぞれの意味と
対応の目安を解説します。

胃カメラでは何を見ている?

胃カメラでは、

・咽頭の一部
・食道
・胃
・十二指腸

を観察します。

炎症、びらん、潰瘍、ポリープ、
腫瘍などの有無に加えて、

粘膜の色や凹凸、
血管の見え方なども確認します。

気になる病変があった場合は、
組織の一部を採取する
「生検」を行うことがあります。

生検を行ったからといって、
がんが確定したわけではありません。

炎症による変化か、
腫瘍性の病変かを区別するために、

採取した組織を顕微鏡で
詳しく調べます。

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎は、
胃酸や胃内容物が食道へ逆流し、

食道の粘膜にびらんや潰瘍が
生じた状態です。

・胸やけ
・酸っぱいものが上がる
・胸のつかえ感
・のどの違和感
・慢性的な咳

などを伴う場合があります。

結果用紙には、重症度を示す
「ロサンゼルス分類」が
記載されることがあります。

一般的には、A・B・C・Dの順に
粘膜障害の範囲が広くなります。

ただし、内視鏡所見の程度と
症状の強さが一致するとは限りません。

症状や重症度に応じて、
胃酸を抑える薬や
生活習慣の見直しを検討します。

▶ 関連コラム

医療コラム第6回:逆流性食道炎の症状とは?胸やけ・のどの違和感・咳の原因と受診の目安

食道裂孔ヘルニアとは?

食道裂孔ヘルニアは、
本来お腹の中にある胃の一部が、

横隔膜にある食道の通り道から
胸側へ入り込んだ状態です。

胃酸が逆流しやすくなり、
逆流性食道炎に
関係することがあります。

ただし、食道裂孔ヘルニアがあっても
症状がない方もいます。

所見があるだけで、
必ず治療が必要になるわけではありません。

胸やけなどの症状や
食道炎の程度を確認し、

必要に応じて薬物治療や
生活習慣の改善を行います。

胃ポリープとは?

胃ポリープとは、胃の粘膜から
盛り上がって見える病変の総称です。

代表的なものに、

・胃底腺ポリープ
・過形成性ポリープ

があります。

胃底腺ポリープ

胃底腺ポリープは、
ピロリ菌に感染していない胃に
みられることが多いポリープです。

多くは良性で、形や大きさに
問題がなければ経過観察となります。

ただし、大きい場合や
表面の形が不整な場合は、

生検や定期的な胃カメラを
検討することがあります。

過形成性ポリープ

過形成性ポリープは、
赤みを帯びた形でみられることがあり、

ピロリ菌感染や慢性的な胃炎と
関係している場合があります。

ピロリ菌が陽性であれば、
除菌治療を検討します。

ポリープの大きさや形、
出血の有無によっては、

生検や内視鏡治療が
必要になることもあります。

表層性胃炎・びらん性胃炎とは?

表層性胃炎は、胃の粘膜表面に
赤みなどがみられる状態です。

びらん性胃炎は、胃の粘膜に
浅い傷ができている状態を指します。

飲酒、食生活、ストレスのほか、
一部の解熱鎮痛薬などが
関係する場合があります。

胃びらんの形や色調によっては、
炎症による変化か、

ほかの病変かを詳しく確認するため、
組織を採取する生検を
行うことがあります。

生検を行った場合は、
後日、病理検査の結果を確認します。

軽い所見では症状がないこともあり、
内視鏡所見や生検結果、

胃痛や胃もたれなどの症状を合わせて
治療や経過観察の必要性を判断します。

萎縮性胃炎とは?

萎縮性胃炎は、慢性的な炎症によって
胃の粘膜が薄くなった状態です。

主な原因として、
ピロリ菌の持続感染があります。

萎縮の範囲が広い場合や
腸上皮化生を伴う場合は、

胃がんのリスクを考えて
定期的な胃カメラを
検討することがあります。

ピロリ菌の感染が確認された場合は、
除菌治療を検討します。

ただし、除菌後も胃がんの可能性が
完全になくなるわけではありません。

医師から案内された間隔で
胃カメラを受けることが大切です。

▶ 関連コラム

医療コラム第92回:ピロリ菌と胃がんの関係

結果を確認するときのポイント

胃カメラの結果を見る際は、
次の点を確認しましょう。

・どこに所見があったか
・治療が必要か
・ピロリ菌検査が必要か
・生検を行ったか
・病理結果はいつ分かるか
・次回の胃カメラはいつか
・症状が続いた場合はどうするか

異常が軽度でも、
症状が続く場合はご相談ください。

胃カメラで明らかな異常がなくても、
機能性ディスペプシアなどによって、

胃痛や胃もたれが
続くことがあります。

▶ 関連コラム

医療コラム第38回:機能性ディスペプシア(FD)とは?

当院へご相談ください

当院では、胃カメラの結果について
分かりやすく説明し、

症状や内視鏡所見に応じて
治療や経過観察をご案内しています。

内視鏡室

胃カメラは、鼻から行う経鼻内視鏡、
口から行う経口内視鏡のほか、

ご希望や体調に応じて、
鎮静剤を使用した胃カメラにも
対応しています。

他院や健診で受けた胃カメラについて
相談する場合は、

・検査結果
・内視鏡画像
・病理検査結果
・お薬手帳

などをお持ちください。

「ポリープは放置してよい?」
「生検をしたのはなぜ?」
「次の胃カメラはいつ受ける?」

という段階でもご相談いただけます。

まとめ

胃カメラでは、逆流性食道炎、
食道裂孔ヘルニア、胃ポリープ、

表層性胃炎、びらん性胃炎、
萎縮性胃炎などが見つかることがあります。

胃びらんなどから、
生検を行うこともあります。

ただし、生検をしただけで
がんと確定したわけではありません。

治療の必要性は、病名だけでなく、
所見の程度や症状、

ピロリ菌感染、生検結果などから
総合的に判断します。

結果用紙を見ても分からない場合は、
自己判断で放置せず、

次回検査の時期も含めて
消化器内科へご相談ください。

【この記事の執筆者】
東松原駅前いけざき内科・内視鏡クリニック
院長 池崎 修

診療科目:
内科/内視鏡内科/消化器内科/肝臓内科

資格・専門医:

・日本消化器内視鏡学会 専門医
・日本消化器病学会 消化器病専門医
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化管学会 胃腸科専門医
・日本内科学会 内科専門医・内科指導医
・初期臨床研修指導医
・東京都難病指定医

院長 池崎 修

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